告知


2020年9月に管理人が立ち上げた、緩い繋がりの新しい協働グループ「Enosi(四国のてっぺん事業組合)の活動はこちらのYoutubeで!」


高知県いの町地域おこし協力隊のプレゼン/資料集

 「10分でわかる地域おこし協力隊」はこちら

 「事例紹介 〜 本川地区での一年」はこちら


お知らせ

2015年3月末で管理人は任期を終えたため、更新を無期限休止します。気が向いた時に更新することがあるかもしれません。(2016/2/14)

2021年8月31日火曜日

また、「元協力隊」をやることにした(笑):Youtubeはじめました。

 さて、「元協力隊はやめる」と宣言してから4年半程経過した今、また「元協力隊」という経歴を出すことになりました。

それは「Enosi(四国のてっぺん事業組合)」という団体を始めたことに起因します。EnosiについてはぜひYoutubeのチャンネルをご覧いただきたいのですが、そこでEnosiを始めるに至る経緯など当然はなすことになるわけです。

Youtubeのチャンネルは、いわゆるユーチューバーがエンタテイメントを提供し、広告収入を得るようなものとは全く違うアプローチです。移住者の仕事や生活を飾らずに残し続ける、ドキュメントのアーカイブとして情報を発信しています。

まあ、それだけでわざわざこんなところで告知かよ!というツッコミが来るのでしょうが、この「ツッコミが来る」というところがポイント。正直、ここは何年ぶりに覗いたか忘れていたくらいの放置状態だったわけですが、どうやら毎月100アクセス程度はあるようで、地域おこし協力隊や移住に関心を持つ方がまだまだいらっしゃるということですよね。それならばこのスペースでもEnosiの紹介をしておこうか、ということです。

Enosiとは、緩い繋がりを持つ、スモールビジネスを営む人たちによる新しい協働グループです。現状では私一人が活動しているに過ぎませんが、地道に続けることで新しい芽が生まれることを期待しています。

よろしければ、チャンネル登録、フォローお願いいたします。

Enosi Channel
https://www.youtube.com/channel/UC6jZ1rWhxmtgCseANAfHGwA

Twitter
https://twitter.com/ChannelEnosi

2017年1月1日日曜日

最終回:もう「元協力隊」はやめることにした

アニメ映画『この世界の片隅に』、ご覧になりました?

戦時中の広島・呉における「普通の人々」の生活を抱いた映画ですが、これまでの戦争映画のイメージとは違い、人々の生活に重点に置かれた、まさに「新しい映画」です。映画評論家の方々をはじめ、著名人がこぞって「間違いなく映画史に残る傑作」としています。ご興味ある方は是非ご覧ください。

#「この出だしはどこかで、、、」と思ってくださった方、ありがとうございます(笑)

地域おこし協力隊を終了後、2年目のシーズンでした。去年が迷走の一年だっただけに今年は何とかせねば、という気持ちでおりました。結果として、これが去年であればまあまあ、というところでしょうか。ただし100点満点でいえば20点くらいですが。

ところで地域おこし協力隊。私の周辺自治体では若年齢化と多人数化がみられるようですが、これといって印象は何も変わりません。さらに言えば「協力隊は非協力的」ということを改めて実感させられることになりました。まあ、大した社会経験もない人たちにまともな反応を期待するほうが間違っているのだ、という結論に至ったのでした。

さらに地方創生。各都道府県の人口ビジョンと総合戦略が提出され、これからその取り組みが開始されることになるのでしょう。
地方創生カレッジでは、地域創生のビジョンやこれからの地域のあり方などについて語られています。さすがに日本の知識人たちが集まって新しいあり方を考えているとあって、さまざまな方面からの知見をもって、それは魅力的なビジョンが語られています。これだけの話しであれば、もっと広く国民に語られるべきでは、と思ったりもします。しかし何かおかしい。少なくとも私には全く入ってきません。そこにはどこか傲慢を感じるのです。俺たちが理想的なあり方を考えたから、お前らその通りに生活しろよ、と。国家事業がビジョンをもとにあることは望ましいことでしょうが、とはいえ、そんなビジョンがそのまま実現されたことなど、国家の歴史上あったことがあるのでしょうか?

地方創生のような国家レベルで検討されていることと、実際に日々の生活を送る人たちの間には恐らく埋めることは不可能と思われるほどの溝があります。一億二千万人の人口をもつ日本だけに、国家から庶民まで同じベクトルを向いて取り組んでいくなどありえないのは当然ですが、そもそも次元が違う話しなのではないか、とさえ考えてしまいます。

『この世界の片隅に』では、戦時中の生活が描かれていますが、そこに描かれたものは戦争に対する印象ではなく、庶民にとっては戦争ですら単なる「今の環境」でしかない、というものです。国家がどうしているか、など関係ないのです。ただ、今ある環境の中でどうやって生きていくか。これしかありません。
これは結局のところ地方創生でも同じことです。国家がどう考えようが、地域の人は今生きるための選択をしながら生活するだけのことです。使えるものは使い、ダメなものは使わなければいい。これが一般庶民の生き方です。地域おこし協力隊も好きなように使えばいい。ただ給料をもらうために渡り歩く、高校の文化祭レベルのイベントをやって自己顕示欲を満たす、感動的なストーリーに自分を載せて承認欲求を満たす、好きなように使えばいい。地方創生ではそれらの良し悪しなど考えずに、ただ移住定住効果を計測するだけなのだから。

ということで、ここに1つの結論が下りました。

俺たちに地方創生は関係ない

「本川さいこー」というブログ名は、再考し再興して最高に、といった意味を込めてつけたものですが、実際の現場を知れば、こんなものは戯言でしかなかったと、半年もしないうちに気づきました。そして今、元地域おこし協力隊であることなど何の関係もない、という結論に至りました。したがって、ここへの日記投稿はこれで最後になります。ここに訪問くださった方々に感謝の意を添えつつ、最終回を締めさせていただきます。

2016年2月14日日曜日

協力隊任期終了後一年弱、改めて協力隊をぼんやり眺めてみる

TBS年末ドラマスペシャル『赤めだか』、ご覧になりました?


立川談春が立川流入門からその後の苦悩を描いたドラマですが、私には「百年に一人の天才」立川談志を描いた物語のように見えましたね。たまたまテレビがあるところにいて、たまたまチャンネルを変えたら放送していたのですが、久しぶりに印象的で最後まで見てしまいました。主演の嵐・二宮和也氏も舞台挨拶で「見ないヤツだけが損すればいい」と言い放ったそうで。まだ何かしらの方法で見れるはずなので、見ていない方はぜひご覧ください。

さて、地域おこし協力隊の任期を終え、はや10ヶ月半ばかり経ちました。去年はまさに迷走の年となってしまいました。現在は某所で出稼ぎをしており、3月に地元へ戻り本業に集中することにしています。今年こそ迷走でなく「動いたな」という年にしなければなりません。

それはさておき、地域おこし協力隊。
国は地方創生を掲げ、総務省は隊員を2020年までに4,000人に増員するとの目標をたて、なかなかの「移住ブーム」の様相を呈しているようにみえます。実際、去年12月に高知県への移住を促進するためのイベントを手伝ってきたのですが、想定外の来客で資料がなくなってしまうほどでした。

受け入れ側は相変わらずのノープラン状態が多いように見受けられますが、質が悪いのが、見せかけだけコンセプチュアルで中身が空っぽ、というものですね。どこの自治体とは言いませんが、あまりにもデタラメで無責任な集め方してませんかね?そんなんだったらまだノープランのほうがマシですよ。

現役隊員については、相変わらず群れたがる烏合の衆と、着実に地固めをして任期終了を迎えようとする人とが二分されているのでしょうね。まあ、まだ社会的な判断をする知見をほとんど持たない20代の若者が雰囲気だけで協力隊に乗ってしまうのも仕方ないことなのでしょうが。そんなことなら都市部で就職して比較的良いビジネス環境で自力をつけてから、と思うわけですが、都市部で働いたからといって力がつく、というわけでもないですからねぇ。。。

今こうして協力隊を終え、本川に居を構えようとしている身分からすれば、地域おこし協力隊には本当にリアルを感じられないですね。もちろん現実を踏まえて地道に取り組んでいる人たちもそれなりにいることは知っていますが、多くはデタラメな制度に雰囲気だけで乗っかり、現実を見つめることができずに集まって管を巻き、そのまま任期を終えていくのでしょう。

『赤めだか』における、立川談志の以下のセリフが印象に残ります。
現実は正解なんだ。時代が悪いの世の中が悪いのと言ったところで状況は何もかわらない。現実は事実だ。その現状を理解し分析しろ。
そこには必ずなぜそうなったかという原因がある。それが認識できたら後は行動すればいいんだ。
そういう状況判断もできないような奴を俺の基準で馬鹿という。
軽い気持ち(という自覚もないのかもしれませんが)で協力隊に応募する人が後を絶たないようです。まずは自分の周りの現実を振り返ることをしませんか?

最後に、現実を知るための参考になる書籍を紹介して終わります。

ジェイン ジェイコブズ『発展する地域 衰退する地域: 地域が自立するための経済学』 ちくま学芸文庫

エンリコ モレッティ『年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学』 プレジデント社

2015年2月5日木曜日

平成27年度いの町地域おこし協力隊の募集に関する質問を受け付けます

平成27年度の地域おこし協力隊の募集がいの町で公示されました。

ラベル「特集:移住/定住」とした特集記事は、これに応募する方への参考資料にしていただく意味合いがとても大きいもので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

私が地域おこし協力隊に応募した時のことを思い出すと、応募する地域に関する情報収集がとても難しく、はっきり言ってしまえばほとんど何もわからないままその地域への応募をすることになりました。これは全国的に有名な地域でもない限り、ほとんどの自治体ではその地域の情報を充分に発信できていないのが現状だと思われます。そこで私が考えたのが特集記事と「質問」です。

というわけで、今回の募集に興味がある方々の質問を受け付けたいと思います。活動や生活についてわからないことがあれば質問ください。それに際しては、以下の内容を了解した上でお願いします。

  • ラベル「特集:移住/定住」には必ず目を通してください。特集記事に書いてある内容そのものについては原則回答しません。
  • 募集内容の詳細や選考に関する問い合わせはいの町役場本川総合支所へお願いします。そもそも私は募集や選考には全く関与しておりません。
  • 質問の内容と回答については公開されるものだと思ってください。個人情報を公開することはありませんが、逆に言えば、メールアドレス以外の個人情報などは極力控えてください(無記名で構いません)。
  • 私も役場に席を置く人間である以上、情報開示にはそれなりの制約があります。これについて、ご理解とご容赦をお願いします。
質問は、
 hongawasaiko[あっとまーく]gmail.com
 ([あっとまーく]は@に置き換えください)
にメールをください。


以上

2014年8月19日火曜日

地域おこし協力隊と移住促進について真面目に考え(ry

この4月から無期限更新停止としていましたが、今日は反応せざるを得ない事件がおきました。なんと高知新聞の一面に『県内 地域おこし隊7割定住』という記事が出たのです。


何故こんな話題が一面に、、、という話しはともかく、内容をみれば、高知県における地域おこし協力隊の定住率は全国平均(58%)より高く、移住促進に有効なので、今後も受け入れを拡大していくとのこと。また総務省は現在の3倍まで隊員を増やす方針のようです。

で、この記事を読んでいろいろと疑問が浮かんできたわけです。例えば、以下の通り。

・「定住」とは何?協力隊終了後、たかだか1年ばかり住民票が残って入ればそれで定住なの?その人たちがどのくらい住み続ければ成功したことになるの?

・本当に移住促進に有効なの?NTTデータ経営研究所の調査によれば、U/Iターン移住者のうち地域おこし協力隊がきっかけとなったものはたったの0.8%。多く見積もったとしてせいぜい数%程度の移住者を呼ぶのに一人頭1千万円以上使うような事業が他の事業より有効と言える?根拠は?

・JOINのサイトで地域おこし協力隊の募集状況をみると再募集も散見され、既に需要過多な印象を受けるが、そんな状況で本当に3倍も増やせるの?

ということで、本記事のほうは他にもツッコミどころ満載なのですが、疑問について検証しようなんて考えたらそれなりに面倒なのでやりません。というか、繰り返しになりますが、なんでこの記事を一面にしたのでしょうね?まあ全国紙を見てもこぞって一面にあげるようなニュースがなかったようなので、消極的に選択されたのかもしれませんが。。。