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2013年8月31日土曜日

江崎卒業します

こんにちは、台風15号が接近中の本川です。
雨が降っていなかったので、嬉しいけれど、本川の気候はいつも極端です。

少しお知らせにと、ブログを久しぶりに書かせていただきます。
こちらのブログで、地域おこし協力隊として書かせてもらっていた、江崎賢二ですが、八月いっぱいで地域おこし協力隊を卒業させてもらうことになりました。活動は、今日が最後になります。

5,6月くらいから辞めるつもりではいたんですが、ブログでの報告が突然になってしまい申し訳ないです。

どうして辞めるのか?あちこちでそう聞かれます。
理由は自分でもよくわかりません、いや、多すぎてうまく言えないんです。

僕は田舎にあこがれをもってきました、そして今でもその目的は変わりません。
田舎の魅力とは、自分にとってひとつ、それは自給力です。

自然の多い生活の中で自給力、自立していく力、それを鍛えあげるのが自分の目的でした、地域の中で自立していくこと。これは地域おこし協力隊の活動の中で、「地域おこし」ということを考えていた自分がたどり着いた答えでもありました。
そしてそれは、僕が「山奥に住みたい!」という思いをもって、こちら本川に飛び込んできた初心そのものだったと言えます。

これは、協力隊の仕事をいただき、いろいろと安定したからこそ出てくる子供じみた発想なのかもしれない、仕事をやめてしばらくすると、また不安に襲われるかもしれない。
たくさんの、かもしれないは跡を絶ちませんが、それでも、やってみたいの気持ちがあります。

最近結婚したけども、だから安定をではなく、だからこそ暮らしを本気で考えていかなくてはいけない、そういう想いが結婚を機によぎりはじめました。

エネルギーや、経済、この国は様々な問題に直面しています。
けども、僕には問題はいつも外にあるように思えます。

東北での災害の時、僕はテレビに貼り付き、パソコンに貼り付き、この国に悪を探しました、けどもふっと「東北に行こう」と思いついた瞬間から、悪なんてものはなくなりました、それはきっと外側にあった問題が、内側のことになったからだと思います。

実際僕は、東北でボランティアとして活動する間、原発や国の方針への悪口を一度も聴かなかったんです、それは皆が自分の内側の問題に取り組んでいたからだと思う。

同時に復興という方角へ勇気を出してとりかかる人達の笑顔や悲しみは、心からのもので、失礼ながら、僕もそのような人間らしい人間になりたいと思いました。

話は飛びましたが、「地域おこし」ということについても同様だと思います、過疎化や産業の衰退という問題の数々が世間では取沙汰されていますが、それらはそこに根付く地域の人々の、自分たちの内側の問題ではない以上、新たな産業や対策は、きっとどれも芽を出さないのではないでしょうか。

地域おこしという意欲は、自分たちの生活の危機という問題意識があってはじめて、ふつふつと湧き上がるものであって、行政や僕達外部の人間が、それを進めようとしても、なかなかうまくいかないものだ、ということなど、この1年と少しの間にも気付くところがたくさんありました。

そして、このような問題というものは、地域に息づくイチ住民としての生活がスタートしてようやく自分の内側の問題として感じることができるのではないかと思います。

どんな事業であれ、自分と等身のものに感じ、失敗への緊張と、成功への緊張がなければ簡単に倒れてしまう、そこに自分自身の似姿を見るほどの愛情と愛着があれば、失敗なんてものは全て成功の糧になってしまうはずです、僕はそのような事業への考え方を、協力隊の相棒として活動させていただいたガクさん、それにいの町吾北地区の協力隊のお二人の姿勢から学ばせていただくことができたと思っています。

その意味で、活動を通して、今までの自分の立場では得ることのできなかったものを、本当にたくさん教えていただいた仕事でもありました。しかし協力隊という補助制度は、当人の意思で、3年後には卒業しなくてはいけないものだと思います、今ぼくは、自立へのめどが立っているかどうかと問われると、正直答えに困ります。ただ、なんとかやっていくしかないと答えるしかない。

その中で、まだまだ多くの人にお世話をかけてしまうとも思いますが、いつかの自立を目指してやっていきたい思いですので関係者の方々にはこの場を借りて、これからもよろしくお願いしますと伝えさせていただきます。

本当にお世話になり、ありがとうございました。
また、事後の生活についても、ブログに書かせてもらうこともあると思うし、ガクさんの記事にも登場することもあると思いますので、暖かい目で見てもらえればと思います。

つづく



2013年8月30日金曜日

吉野川源流本川祭り2013

八月十五日に道の駅木の香の駐車場にて「吉野川源流本川祭り」(以下、源流祭り)が開催されました。

源流祭りは今年で28回目を迎え、本川地区における夏祭りの定番となっていますが、毎年多くの方に参加いただいています。その様子を簡単にではありますが紹介したいと思います。

源流祭りでは受付で参加者に配布していますが、これは「お楽しみ抽選会」の抽選券を兼ねています。一等賞の大型液晶テレビを始め豪華賞品がいくつもあるため、みなさんちゃんと受付にいらっしゃいます。今年は500本のうちわを用意していましたが全て配られました。一人一本なので会場には500人以上の方が訪れたことになります。住民500人強の地域で500人以上の人を集めているということで、お祭りの人気がお分かりいただけると思います。


さて、お祭りですが、開始前に安全祈願が行われます。これにはいの町長を始め、いの町や本川地区のキーマンの方々が出席します。山岳地帯かつ産業が林業中心ということでこのような儀式は慎ましくとり行われるのかと思います。

(※写真は入手次第掲載いたします)

そして開会式。下の写真は式直前ですが、盛況ぶりが伺えます。

次は恒例の「もちなげ」。ステージから観客におもちが投げ込まれます。子どもたちを中心に大騒ぎ!

ここからは本川神楽、「HALCAN」ライブショー、「吾北清流太鼓一番風」による和太鼓演奏とステージが続きます。ちなみにHALCANは高知を拠点に活動するバンドで、高知では千人集めた実績があるそうです。

(※写真は入手次第掲載致します。ここの写真が何もないところが致命的なのですが。。。(汗;)

ステージの間に夜もふけってきます。場外から見た会場のライトアップもなかなかの景色です。

そしてこの後、お待ちかねのお楽しみ抽選会!
この時がお祭りの中で一番会場がひとつになっていたように感じました(笑
私も抽選券はいただいておりましたが当選せず。サイクロン掃除機が欲しかったのに、残念!

そして祭りの最後は600発の打ち上げ花火で締めくくり。
これだけでも参加する価値があるのではないか、と思います。


というわけで、これでお祭りの紹介を終わりたいと思います写真が少なくて恐縮ですが、どうかご容赦ください。

P.S
今回ステージに上がっていただいたバンドHALCANがこの9/1に高知にて単独ライブを開催します。まだチケットはあるようなので興味あるかたはここをクリック!

2013年8月27日火曜日

伝えたいふるさとの味

6月末のことですが、いの町地域雇用創造協議会が本川の郷土料理の作り方をまとめた「伝えたいふるさとの味 ~いの町本川の四季レシピ集~」の発行を記念して、郷土料理のお弁当試食会を開催しました。

表紙
このレシピ集は159ページに及ぶ大冊子で、上述のの協議会と本川地区の方々が協同で作成したもので、私が協力隊となった去年から打ち合わせをしている場面を見かけていました。単なるレシピではなく、料理にまつわるちょっとした小話が書かれており、楽しめるよう工夫されています。今回はレシピ集を紹介することでこのメニューを飲食店で採用していただくことが主旨とのことでしたが、お弁当の販売を狙う意味もあり、お弁当がふるまわれました。

こちらが会場の様子です。参加者はいの町で飲食店を営む方々やマスメディアの方など、50人以上は参加していました。不便な本川ではこれだけの集客はなかなかないように思いますので、そういう意味でも意気込みが感じられます。


今回の試食で出たお弁当は5種類、いずれも地元の食材や古くから地域で食べられる料理を中心に作られています。容器は竹を使ったもので雰囲気を出しています。量は年配の女性向けといった感じで、山歩きのときには食べすぎにならない適度なものと思います。






いつものことながら、今回も地元のお母さんらの作る料理の味は素晴らしい!!どの惣菜も「ちょうどいい塩梅」に出来てます。私が自分で作るものはこういう繊細さがないんですよねぇ。。。

試食後「買うならいくら?」という質問が主催者側からありましたが、比較対象がどうしてもスーパーのお弁当などになり、400円程度などという辛辣な回答もありました。私も正直なところ、せいぜい500円くらいかなぁ、と思いました。私が試食したものは容器の作りが良くなくて、それが安っぽい印象を与えていたように思います。また、主菜がないのでどこか寂しいことも理由になるでしょう。
また、この試食会の後、地元の飲食サービス関係の方々と話す機会がありましたが、地元のものを出そうとすると手間がかかる割には安く見積もられるので割に合わない、と言っていました。こういったことを考えると、このまま販売となると需要側、供給側ともあまりメリットがなく、商品化は簡単ではないだろうと思います。
いずれにしても、地元の料理のレシピそのものはどこでも利用可能なので、こういった取組みによって定着していくことを願いたいです。

なお、今回のレシピは非売品ですが、いの町立図書館で閲覧可能ですので、興味のある方は是非ご覧ください。

2013年8月5日月曜日

動画:事例紹介〜本川地区での一年

この6月で隊員としてまる一年が経ったので、一年の活動を振り返る意味で事例紹介の動画を作成しました。

非常に長い上に音質が悪いため、全て見ることもなかなか辛いものとなってしまったのですが、「地域おこし協力隊って実際何してるの?」といった疑問がある方や協力隊への応募を検討している方には参考にしていただけるかと思います。

よろしければご覧ください。


Part1(プロローグ)
http://youtu.be/t0Hr0v6zf8o

Part2(この一年を振り返る)
http://youtu.be/VTjJD4XVCq4

Part3(振り返り/今後)
http://youtu.be/AVlwPvwUw_k

隊員のホンネ(Part4)
http://youtu.be/Oe5UcQm12Wo