雨が降っていなかったので、嬉しいけれど、本川の気候はいつも極端です。
少しお知らせにと、ブログを久しぶりに書かせていただきます。
こちらのブログで、地域おこし協力隊として書かせてもらっていた、江崎賢二ですが、八月いっぱいで地域おこし協力隊を卒業させてもらうことになりました。活動は、今日が最後になります。
5,6月くらいから辞めるつもりではいたんですが、ブログでの報告が突然になってしまい申し訳ないです。
どうして辞めるのか?あちこちでそう聞かれます。
理由は自分でもよくわかりません、いや、多すぎてうまく言えないんです。
僕は田舎にあこがれをもってきました、そして今でもその目的は変わりません。
田舎の魅力とは、自分にとってひとつ、それは自給力です。
自然の多い生活の中で自給力、自立していく力、それを鍛えあげるのが自分の目的でした、地域の中で自立していくこと。これは地域おこし協力隊の活動の中で、「地域おこし」ということを考えていた自分がたどり着いた答えでもありました。
そしてそれは、僕が「山奥に住みたい!」という思いをもって、こちら本川に飛び込んできた初心そのものだったと言えます。
これは、協力隊の仕事をいただき、いろいろと安定したからこそ出てくる子供じみた発想なのかもしれない、仕事をやめてしばらくすると、また不安に襲われるかもしれない。
たくさんの、かもしれないは跡を絶ちませんが、それでも、やってみたいの気持ちがあります。
最近結婚したけども、だから安定をではなく、だからこそ暮らしを本気で考えていかなくてはいけない、そういう想いが結婚を機によぎりはじめました。
エネルギーや、経済、この国は様々な問題に直面しています。
けども、僕には問題はいつも外にあるように思えます。
東北での災害の時、僕はテレビに貼り付き、パソコンに貼り付き、この国に悪を探しました、けどもふっと「東北に行こう」と思いついた瞬間から、悪なんてものはなくなりました、それはきっと外側にあった問題が、内側のことになったからだと思います。
実際僕は、東北でボランティアとして活動する間、原発や国の方針への悪口を一度も聴かなかったんです、それは皆が自分の内側の問題に取り組んでいたからだと思う。
同時に復興という方角へ勇気を出してとりかかる人達の笑顔や悲しみは、心からのもので、失礼ながら、僕もそのような人間らしい人間になりたいと思いました。
話は飛びましたが、「地域おこし」ということについても同様だと思います、過疎化や産業の衰退という問題の数々が世間では取沙汰されていますが、それらはそこに根付く地域の人々の、自分たちの内側の問題ではない以上、新たな産業や対策は、きっとどれも芽を出さないのではないでしょうか。
地域おこしという意欲は、自分たちの生活の危機という問題意識があってはじめて、ふつふつと湧き上がるものであって、行政や僕達外部の人間が、それを進めようとしても、なかなかうまくいかないものだ、ということなど、この1年と少しの間にも気付くところがたくさんありました。
そして、このような問題というものは、地域に息づくイチ住民としての生活がスタートしてようやく自分の内側の問題として感じることができるのではないかと思います。
その意味で、活動を通して、今までの自分の立場では得ることのできなかったものを、本当にたくさん教えていただいた仕事でもありました。しかし協力隊という補助制度は、当人の意思で、3年後には卒業しなくてはいけないものだと思います、今ぼくは、自立へのめどが立っているかどうかと問われると、正直答えに困ります。ただ、なんとかやっていくしかないと答えるしかない。
その中で、まだまだ多くの人にお世話をかけてしまうとも思いますが、いつかの自立を目指してやっていきたい思いですので関係者の方々にはこの場を借りて、これからもよろしくお願いしますと伝えさせていただきます。
本当にお世話になり、ありがとうございました。
また、事後の生活についても、ブログに書かせてもらうこともあると思うし、ガクさんの記事にも登場することもあると思いますので、暖かい目で見てもらえればと思います。
つづく