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2015年3月末で管理人は任期を終えたため、更新を無期限休止します。気が向いた時に更新することがあるかもしれません。(2016/2/14)

2013年4月30日火曜日

本川の気候

いの町の地域おこし協力隊に委嘱されて11ヶ月が経ちました。初めて本川に訪れたのは去年のGW明け、採用面接の時だったことを踏まえると、ほぼ本川の一年を経験したと言っても良いかと思います。そこで今回は改めて本川の気候について簡単に印象を記しておこうと思います。

※今回のグラフと数値は全て気温棟梁の統計によるものです。

本川の気候は大きく2つのことが言えるかと思います。それは

  1. 夏涼しく、冬寒い
  2. 特に夏場に雨が多い。
になります。

1については標高600mから800m程度のところに集落があるわけですから当然といえば当然ですが、ここは高知県、暑いところににこんな涼しい集落があるなんて想像していませんでした。下記をご覧ください。
高知県本川の気温と降水量の平年値(雨温図)
1981〜2010年のデータによる
平均最高気温の最高が8月の28度、平均最低気温が1月の-2.4度になっています。去年の夏はエアコンなしはもちろん、サーキュレーターを2回使った以外暑さ対策は不要でした。サーキュレーターもなんとなく使わないのがもったいないような気がして使ったにすぎません(笑)。冬は最低気温の最低が-7.4度、平均気温の最低が-3.4度でどちらも高知県で1位で、このグラフの印象よりは寒いです。しかし冬場の降水量が少ないため積雪は少なく、積もってもせいぜい30cm程度でした。蒸し暑い日本の夏が苦手な私にとっては天国のような気候です。夏の暑さを感じたければ車で町に降りれば一時間足らずで常夏です。そういう意味では、高知は暑い夏と避暑地を同時に楽しめる観光地と言って良いと思います。そんな楽しみ方はいかがでしょうか?

2は山の宿命と言えるかと思います。降雨量は6月よりも7,8,9月の真夏のほうが多いことが特徴です。日本にある1022の観測地点のうち本川の降雨量は26番目に多く、上位3%に入っています。ちなみに高知県下では6/16位なので特別上位というわけではありません。高知県の降雨量の多さがよくわかると思います。

というわけで、夏場の雨の多さが玉に瑕ではありますが個人的にはとても過ごしやすい気候だと思っています。上にも書きましたが、いの町周辺は常夏と避暑を両方楽しめる稀なスポットです。この夏にこんな高知を味わってみてはいかがでしょうか?

2013年4月17日水曜日

クワをふる

本日は雨なので、ブログに最近の活動を紹介します

ぼくらは、休耕地を借りて開墾し、鳥獣対策をして地元に残っている在来の種を、残せるような畑を作っていこうと考え、メインでしている林業の研修の間の時間を使って少しづつ開墾をしたり、ネットを張ったりしています。

去年植えた大豆は、お猿さんによって全滅、作物が大きくならないというような初心者丸出しのミスの連続でした、それでもこないだハウスの一角を借りて植えた本川じゃがいも(在来種)たちは元気に芽を出してきました。

なによりもまずは、獣の対策をしないとはじまらない、畑の一角には学校で使わなくなったサッカーゴールネットなんかをもらってきて設置



はい、、まだまだ網の目が甘いですね、、
これじゃあやられるでしょう、はやくもっと目の細かいネットを手に入れなければ。


もう一角の少し広めの畑には、去年の夏林業の現場からもらってきた間伐材の皮をはいで(乾燥、腐り対策)置いていたものをとってきて、杭作り。
チェーンソーで先をえんぴつのように尖らせます。




ショウレンとツルハシで穴をあけて、でっかい杭を何度も何度も持ち上げては落とすの連続で、少しずつ地中に突き立てて、石で固定して土で固める。
これまた簡単に考えてたけど、なかなかの労力。

なんとか、杭は立ちました。



あっという間に日が暮れて、あとはまたの機会になってしまいました。
杭の間に長い竹を渡して番線で止める、そこにネットを架ける、まだまだ開墾したてで石も、竹やわらびや葛の根が残ってるのでもっと土を打たないといけないし、なかなか大変だわ。


汗かいて、帰宅すれば、残った余力を自分の畑に費やします。
ぼくの家の横の平地(もともと宅地)を借りることができたのでそこを開墾しています。
一時間で1メートルも進まない、硬い土だけど、なんつーかもう、畑とか開墾とかどうでもよくて、クワをざっくざっく永遠に向かって振り下ろしてる、そのことに意味があるというか、意味がないというか。あはは


写真は少し前の桜の時、こんな感じです。

最近、焼き物に心惹かれるものがありまして
自分で土をとって、自分で窯を作って、自分で焼いて、その椀でめしを食うというのが
最近のぼくのドリーム。

というわけで昨日は、一生懸命開墾中の畑をスコップで穴を掘って、石だの根だのと戦ったけども、結局赤土はあらわれませんでした、やっぱり場所によるのか。

本川のあたりの石は平たくもろい、それが畑一面にガラガラしてる感じなので、とても堀りにくい。
本川で赤土がとれるとこを探して、まずは土を手に入れるというのが、昨今の趣味になりそうです。

どこまでが余談なのかわかりませんが、このように実際には活動と私生活に境目をもうけるのはとても難しい、定住がひとつの目的である以上、境目がうすれていく先になんとなく見えてくるものがあるんでしょう。

頭をからっぽに、くわをふるなかでかんがえていきたいとおもいます。



2013年4月15日月曜日

サルノコシカケに猿は座ることができるのか!?

初めに申し上げておきますが、今回はとっても軽いネタです♪

「サルノコシカケ」をご存知でしょうか?木の幹に半月上に生えるキノコの仲間で、漢方薬などに使われます。天然モノは100g千円以上するらしく貴重なものでもあります。名前の通り、木の幹に腰掛けられるかのように生えています。

で、ふと思ったわけです。

「本当に猿が腰掛けられるのだろうか?」

と。それならば確かめてみようと思うわけですが、どうやってサルに座ってもらえばいいのでしょうか?山にサルはいますが、狩猟免許を持っていれば2万円の駆除報酬を得られるくらいのものでおいそれと簡単に捕まえることはできません。ましてや生け捕りにしてサルノコシカケに座らせるなど、考えただけでも気が遠くなります。

じゃあ、サルの代わりに、、、ということで。


うん、ちゃんと腰掛けてますね(笑

2013年4月10日水曜日

春の味覚

ひと月以上も前の話になりますが、いの町地域雇用創造協議会の催しで、本川の郷土料理試食会が行われました。

今回は私が旅行で高知に来ていた時からお邪魔している高知市内の吟醸バー「ぼくさん」のマスターに声掛けをして試食をしてもらいました。ふと思えば、私が本川の外から人をお招きしたことはこれまでになく、ある意味はじめての営業となりました。

今回の料理担当は地域のお母さんたちが集まる郷土料理研究会「あけぼの会」。以前お伝えした「キジ料理試食会」の時にも活躍しておられました。いつも美味しいものを作ってくださり、事あるごとに試食させていただける私は役得です。^^

さて、以下が今回の献立です。

つくしが取れなかったため天ぷらに「やぶかんぞうの芽」 が用意されるなどいくらかメニューに変更がありましたが本川で採れる山菜を中心に春の味覚を揃えています。

試食会の様子です。

ノビルは細い葉っぱを球根の上に巻きつけてあります。ぼくさんのマスターも細かい細工に感心していました。

写真左が雇用創造協議会イチオシのきび雑炊。独特の舌触りと出汁の旨みのハーモニー が楽しめます。不思議とご飯や日本酒が合いそうです。

左はきびご飯、アメゴの塩焼き、田楽。右は椎茸のタタキ、田いもの塩茹で、かぼちゃの天ぷら、おかず味噌、イタドリの油炒め、菜の花の胡麻和え、ズイキと山葵の葉っぱの白和え。お皿二枚では全て食べられないのでこの後おかわりしてたっぷり食べたのは言うまでもありません♪今回は試食をしながらそれぞれの料理のレシピや調理のコツについてあけぼの会の皆様がお話ししするスタイルになっており、いろいろと興味深い話しも聞くことができました。

ということで、今回の料理チャンピオンを決定したいと思います。満場一致(ただし、ぼくさんのマスターと私の二人ですが(笑))で、ズイキと山葵の葉っぱの白和えです!!山葵の香りと白和えの甘さが絶妙で何とも言えない美味しさでした。本川ではポピュラーな食べ方だとのことですが、山葵の葉っぱを白和えにするというのは私には斬新に思いました。ぼくさんのマスターもえらくお気に入りで、あるものなら買って帰りたいと言っておりましたが、残念ながら今回はないということでした。

今回の料理をはじめ、本川の味覚は道の駅木の香の「木の香市」や側の「本川直売所」などで購入できるとのことなので、ご興味ある方はぜひお立ち寄りください。ただし季節も数量も限定なのであしからずご了承ください。