はい、ご無沙汰でした、林業の初心者シリーズです。今回は「下刈り」です。
下刈りとはコトバンクによれば「苗木の健全な育成のために、植林後数年間、苗木に支障を及ぼす雑草や低木などを刈り払う作業をいう。」ということになります。植林した樹木より成長が早い雑草や雑木があればそれは日光を遮り植林の成長を阻害することになります。だから植林以外の草木を刈り払う必要があるわけです。
というわけで、今回も相棒のけんちゃんとその御師匠様をはじめとする「親方さまファミリー」のお世話になり、スギ植林地の下刈り現場のお手伝いをさせていただきました。。
さて、今回の作業で一番気をつけなければいけないのが、植林したスギを切らないことです。何を当たり前のことを、と思うかもしれませんがこれがなかなか大変なのです。何せ植林したスギより長い雑草雑木が相手ですから、注意深く作業しないと気が付かないうちにスギの幼木を切ってしまいそうです。参考までに下の写真をご覧ください。このようなかわいいスギだけを残すわけです。
というわけで、スギを刈らないよう慎重に刈り払い機を振ります。親方さまのはからいで私は比較的ゆるい斜面を担当させていただくことになりましたが、ちょっと進めばすぐ急斜面にぶつかるので、やはりなかなか大変な作業です。
ふと見れば美しい景色。これが山仕事の醍醐味♪
さて、今回の作業が単なる草刈りでないことはご理解いただけたかと思いますが、実際どのようなものか見ていただきましょう。
この写真はスギのすぐ側に雑草があるところです。この程度なら正直それほどシビアではないですが、このような形で当たり前のようにスギの傍らに雑草が生えています。
この写真、見てお分かりでしょうか?ススキその他の雑草の奥にスギがあります。この写真も比較的見えやすいくらいのもので、実際にはススキの中に完全に隠れているスギもあったりします。なので雑草が茂っているとこは少しずつ慎重に刈っていかなくてはなりません。しかも急傾斜。とても神経を使います。
というわけで、ヒーコラヒーコラと作業するのですが、親方さまを始めみなさんの作業が早いこと。けんちゃんも一年でかなりパワーアップしていることが素人の私でもわかるくらいです。かと言って初心者がいい気になってバサバサ刈っていけば大切なスギを切ってしまうことは容易に想像できること、迷惑をかけないように慎重さ第一に作業しました。
これが作業終了後にとった一枚。綺麗な空です。
今回は計二日にわたりお手伝いさせていただきました。親方さまには「これくらいできれば平地なら一人前の作業ができるだろう」とお世辞を頂戴しましたが、世の中そんなに甘くないので話半分に聞いておこうと思いました。でも、初めて刈り払機を使った頃に比べれば多少の作業はできるようになったということで有難いお言葉でした。
というわけで、今回も初心者は何とか大きな邪魔をせずに作業をさせていただくことができました。関係者のみなさま、ありがとうございました。
P.S
大事なことを書き忘れていましたが、今回もっとも大変だったのは、この現場が刈り払い機を担いだまま急斜面を一時間歩いて行かなければならないことでした。正直、現場に到着したときにはもう作業なんてできないのではなかろうかと思いました。重い荷物を担いで現場へ向かう、けんちゃん含む親方様一行力強さを改めて実感しました。
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