「手箱山に氷室あり」-宝暦2年(1752年)の郷土資料『寺川郷談』の一説には、手箱山の氷室から氷を取り出し、藩主に献上したということが記されています。 その記述がもとになって行われるようになったのが「氷室まつり」です。毎年7月の第2日曜日に氷室に詰めて保存していた氷を登山隊が掘り出し、その氷は会場まで運んで皆にふるまいます。 本川神楽や本川太鼓のアトラクションやゲームなどで楽しみながら、イノシシ肉と牛肉のバーベキューやシシ汁などの地場産品も味わうことができます。」とのことです。しかしながら、氷室祭りの醍醐味はこれだけではありません。私が初めて氷室祭りに参加したのは去年で、協力隊の任務として初めてのイベントスタッフをしたのですが、最も度肝を抜かれたのが巨大テント。会場で雨が降った場合でもバーベキューが楽しめるよう、会場全体を覆うようにシートを張ります。この作業はまず前もってシートを張るための架線を張り、祭り直前にシートを張る、という2日間の工程になります。今年はこの作業を手伝ってきたので、簡単に紹介したいと思います。
まず、一日目の会場の様子。
いつもながら美しい吉野川の上流域。この付近に巨大テントが用意されます。まず川の両岸に架線を張るのが一日目の作業です。私は川を渡り、林の中に入って架線とロープを張る作業を手伝います。架線は木にワイヤーをかけるのですが、どの木にどのようにワイヤーをかけるのかはあらかじめ設計済みなので、指示通りに作業をします。作業の様子をとらえた写真がないのが残念ですが、専用の器具で木を痛めないようにした上でワイヤーを巻きつけます。
これは会場の整地をしている様子を写したものですが、真ん中上やや左にワイヤーがかかっているのが見えると思います。このように、対岸にワイヤー3本、そのワイヤーを結ぶロープが5本かけます。そしてこの写真の撮影場所手前にも同様にワイヤーとロープをかけて引き上げます。
引き上げた後はこのような様子になっています。これは一日目の作業終了直前に撮影したものですが、次回この架線にシートをかける作業を行います。
そして二日目の様子です。まずは張った架線を一旦下ろし、シートを設置します。
架線にシートを張る作業は無論手作業です。ワイヤーに一本一本丁寧にくくります。シート張りが全て済んだ後、また架線を張ります。この日も私は対岸の架線張りを手伝ったので、このシートが高く上がっていく様を見ておりました。そして貼り終えたところの様子。
この写真でテントの規模がお分かりいただけるでしょうか?このように宙に舞うシートの下でお祭りの参加者はバーベキューや催し物の歓談ができます。晴天では遮光に、雨天では雨よけになる一石二鳥のテントの下で安心してお祭りを楽しむことができます。
これは会場の外れから撮影した一枚。どうです?この景色。
というわけで、氷室祭りは明日7/14に開催です。これを見てお祭りを見てみたい方はいの町越裏門にダッシュ!(笑
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