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2013年11月13日水曜日

本川での定住を真剣に考える ~ 生活編:生活環境について

本川の生活環境について簡単に紹介します。

1.概要

本川地区は四国山地の麓にある山岳地帯で生活圏は主に標高600~800mの高地にあり、生活区域は大自然に囲まれ、町中や住宅地とは全く違った雰囲気の中での生活となる。2013年現在で人口500人強程度の地区のため商業的な発展は進んでおらず、コンビニや居酒屋、カラオケなど今どきの町中に必須とも言える店舗は地区内にはない。その代わり、山歩きや川遊びは手軽に楽しめ、野鳥や山野草の観察にはうってつけである。

2.気候

夏は冷涼であるが雨量が多く、冬は寒冷で量は少ないが積雪もある。夏はエアコン好きの私がそれを必要としないほどだが、冬はそれなりの装備が必要と思われる。間伐などによって不要となった木材を利用し、薪ストーブを焚く家も散見される。

3.ライフライン/公共機関
  1. 電気/ガス/水道
    本川地区は戦前にダム工事で栄えた所で、現在も四国電力の事業所が存在する。なので山岳地帯ではあるが電気トラブル時の対応は非常に早いという印象(過去一度、停電があったが1時間余りで普及した実績がある)。ガスは言わずもがなプロパン。上水道は、一部の集落では町の管理外になっているが、それらの集落でも通常の飲料水供給施設と同等の施設が設置され、集落単位で運用されている。下水道は合併処理浄化槽を戸別で設置しているケースが多いが、地理的/物理的条件で設置できないケースもある。また、新規で合併処理浄化槽を設置する場合は町の補助を受けることができる。
  2. 交通網
    本川地区には鉄道は通っておらず、遠方への移動は基本的に自動車の類を利用することになる。高知県側からは県交北部交通のバスが一日4本程度往来している。愛媛県西条市側からは、寒風山トンネルの手前1km程度のところにある川来須バス停まではせいとちバスが一日一本往来。ただしそこから徒歩となると5km以上ある寒風山トンネルを歩かなければならず、あまり現実的ではない。地区内は嶺北観光自動車が3本の路線を通しているが、生活用、観光用、どちらとしてもあまり利便性の良いものではなく、大部分の住民は自家用車で移動している。
    道路について、主要道は国道194号線が南北に延びる他、各集落間の道路はほぼ舗装られており、未舗装の道路は林道などの作業道と集落内の路地以外はほとんどないと言って良い。積雪の際も除雪作業は早く、自家用車があれば移動の困難はほとんどないと言える。
  3. 医療機関
    本川地区のほぼ中心に位置する長沢に町立診療所があり、週4日(平日)に診察を行っている。また、週に一度、上本川及び下本川で出張診療を行っている。
  4. 学校/保育園
    公立の保育園、小学校、中学校が長沢にある。小中学校の生徒については遠方であればバス通学が可能だが、バスの待合所までは各自出る必要がある。
  5. 郵便局
    脇ノ山、長沢に郵便局、越裏門に簡易郵便局がある。本川地区は吉野川の流域毎に上、中、下と分けて語られることがよくあるが、それぞれの流域に設置されており、特別な不便を感じることはないと思われる。
  6. インターネット
    詳細な調査は実施していないが有線接続はISDN以外ほぼ絶望的で、特定の地域を除けば有線ブロードバンドを利用することは難しい。
4.買い物関連
  1. 地区内
    地区内での買い物については、農協を含む5つの商店で(上本川1、中本川2、下本川2)、ちょっとした日用品の購入は可能である。また、寒風山トンネルにほど近い場所に直売所があり、地域の産物などを購入することができる。さらに株式会社サンプラザが移動販売を実施しており、週2日は各地区で販売を行っている。
    また、食事ができるお店については地場産業編の飲食関係の項で紹介しているので参照のこと。
  2. 地区外
    本川に住む人々の大半は愛媛県西条市に出て買い物を済ませている世帯が多いと思われる。本川の中ほどにある長沢地区から西条市まで約40分、いの町までは約50分だが店舗数や種類は圧倒的に西条市が多く、必要なものは西条市でたいてい揃えることができる。


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