9月半ばに観光資源調査の同行で平家平と冠山に登りました。
平家平といえば去年、登山道の草刈りに同行させていただいたところで、今回も同じ登山道を通るため、刈ったほぼ一年後にどのような状況になっているか確認できます。そんなことを考えながらの登山となりました。
ということで、いきなりですが去年草刈りをした場所の様子。
写真が思いの外☓ですが、左側の笹は去年刈ったところです。実際には去年刈った後も見えるのですが、写真ではほとんどわかりません。このくらいならば歩行には影響ありませんが、笹の成長がどのようなものかおわかりいただけるかと思います。
さて、この時期の風物詩といえば何といってもアサマリンドウ。まだ早いのかと思っていたら、すでに咲き始めていました。
写真が悪いですが、群生している姿がきれいですね。
そして冠山から平家平へ向かう一行と雄大な景色。
というわけで、あっさりしすぎだろ!とツッコミ入れられそうな投稿ではありますが、これからは気候も山歩きに最適なので、ぜひご訪問ください。
告知
2020年9月に管理人が立ち上げた、緩い繋がりの新しい協働グループ「Enosi(四国のてっぺん事業組合)の活動はこちらのYoutubeで!」
高知県いの町地域おこし協力隊のプレゼン/資料集
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「地域おこし協力隊が知っておくべきたった一つのこと」を投稿しました
お知らせ
2015年3月末で管理人は任期を終えたため、更新を無期限休止します。気が向いた時に更新することがあるかもしれません。(2016/2/14)
2013年9月30日月曜日
2013年9月20日金曜日
本川周辺の交通情報(瓶ヶ森、石鎚山への道路状況や登山道の状況など)
※2013/10/30:タイトルを変更しました。
※2013/10/30:地図の画像を更新しました。(10/29現在の状況)
※2013/10/03:地図の画像を更新しました。
9月に襲った大雨や台風の影響で、本川地区の道路は崩落などにより通行止めになっている箇所が多数あり、観光客のみなさまには大変不便な状況となってしまっています。9月19日現在、町道瓶ヶ森線(UFOライン)やよさこい峠経由で石鎚山登山口(土小屋)への道路は通行止めになっていますのでご注意ください。石鎚山へは石鎚スカイラインや石鎚登山ロープウェイをご利用ください。
9月19日時点での通行止め箇所や復旧時期の状況、工事による通行制限の情報を掲載しておきますのでご覧ください。地図の画像をクリックすると大きく表示されます。
また、登山道では以下の箇所が通行困難となっています。
- 大瀧の滝及び手箱山への道 ⇒ 町道の側の、吉野川にかかる橋が崩落しており通行困難
- 吉野川源流登山道 ⇒ 登山道入り口から7、8分程度の場所で大きな大木が道を塞いでおり通行困難、また、その先数分のところで道が崩落しており通行困難
2013年9月18日水曜日
ウチョウランの培養
先日ウチョウランの培養を見学/体験してきたのでレポートしたいと思います。
ウチョウランは比較的低い山の岩場に生息する山野草です。30年ほど前に大ブームになり、1株が万単位で取引されていたため、本川でも採取されました。岩場のかなり危険なところにあるものを命がけで取っていた時期があったそうです。しかしバイオテクノロジーによる培養方法が確立されてから価格が暴落し、今では通常の草花と同程度の価格で取引されています。そのような中、本川では今でも地元の手箱山野草会の方々がウチョウランを育成しており、氷室まつりの頃に展示販売を行っています。私は氷室まつりのPRに参加させてもらっていたことで「興味があれば」とお声がかかったわけです。
ということで、早速ウチョウランの培養です。今回は培地作りになります。培地づくりは簡単に言ってしまえば寒天状の培地に種を植えつける作業になります。 まずは肥料など培地の材料の準備です。
まずは粉末肥料などを準備しお湯に溶かします。
これが寒天を入れる前の状態、よくかき回しながら寒天を投入です。
寒天を溶かし、培養用のビンに適量流し込みます。
ビン他は予め滅菌消毒をしておきます。培地に雑菌が入ってはいけません。
培地のもとを流し込んだビンはアルミホイルで蓋をし、再び滅菌消毒をします。そして冷却し、寒天を固めます。
寒天が固まれば、ついに種の埋め込みです。
これが種をとるためのウチョウランの花。今年のエース級の花だったのかと思います。花の下の茎部分が膨らんでいますが、ここに種が入っています。ここからクリーンベンチの中で種を取り出し培地に種を落としていきます。
なかなかの細かい作業です。ちなみに、クリーンベンチの中では茎にアルコールをつけて消毒したり、ピンセットを度々洗浄/消毒したり、ビンの口にに火を当てたり、と細かい作業繰り返されます。慣れてしまえばどうということはないのですが、結構大変です。
そして種を入た培地は再び蓋をしてビニールで包み、完成です。
ウチョウランは日当たりにはあまりうるさくないのでそこそこに光がある場所で保管します。これで約2年成長を待つことになります。
これが前年に仕込んだウチョウランの培地。見えにくいですが茎があるのがわかります。「もう取り出してもいいかも」と言っていましたが、もう少しこのままにしておくようです。
ということで、私も幾つか作業をさせていただきました。そして「お前も持って帰れ」とのことなので持って帰ってきました。
うち4つは役場の空きスペースに保存、2つは自宅に置くことにしました。日当たりにうるさくないとはいえ、ばい菌が入ってはいけないので一抹の不安はありますが、観察を続けていこうと思います。
ウチョウランは比較的低い山の岩場に生息する山野草です。30年ほど前に大ブームになり、1株が万単位で取引されていたため、本川でも採取されました。岩場のかなり危険なところにあるものを命がけで取っていた時期があったそうです。しかしバイオテクノロジーによる培養方法が確立されてから価格が暴落し、今では通常の草花と同程度の価格で取引されています。そのような中、本川では今でも地元の手箱山野草会の方々がウチョウランを育成しており、氷室まつりの頃に展示販売を行っています。私は氷室まつりのPRに参加させてもらっていたことで「興味があれば」とお声がかかったわけです。
ということで、早速ウチョウランの培養です。今回は培地作りになります。培地づくりは簡単に言ってしまえば寒天状の培地に種を植えつける作業になります。 まずは肥料など培地の材料の準備です。
まずは粉末肥料などを準備しお湯に溶かします。
これが寒天を入れる前の状態、よくかき回しながら寒天を投入です。
寒天を溶かし、培養用のビンに適量流し込みます。
ビン他は予め滅菌消毒をしておきます。培地に雑菌が入ってはいけません。
培地のもとを流し込んだビンはアルミホイルで蓋をし、再び滅菌消毒をします。そして冷却し、寒天を固めます。
寒天が固まれば、ついに種の埋め込みです。
これが種をとるためのウチョウランの花。今年のエース級の花だったのかと思います。花の下の茎部分が膨らんでいますが、ここに種が入っています。ここからクリーンベンチの中で種を取り出し培地に種を落としていきます。
なかなかの細かい作業です。ちなみに、クリーンベンチの中では茎にアルコールをつけて消毒したり、ピンセットを度々洗浄/消毒したり、ビンの口にに火を当てたり、と細かい作業繰り返されます。慣れてしまえばどうということはないのですが、結構大変です。
そして種を入た培地は再び蓋をしてビニールで包み、完成です。
ウチョウランは日当たりにはあまりうるさくないのでそこそこに光がある場所で保管します。これで約2年成長を待つことになります。
これが前年に仕込んだウチョウランの培地。見えにくいですが茎があるのがわかります。「もう取り出してもいいかも」と言っていましたが、もう少しこのままにしておくようです。
ということで、私も幾つか作業をさせていただきました。そして「お前も持って帰れ」とのことなので持って帰ってきました。
うち4つは役場の空きスペースに保存、2つは自宅に置くことにしました。日当たりにうるさくないとはいえ、ばい菌が入ってはいけないので一抹の不安はありますが、観察を続けていこうと思います。
2013年9月12日木曜日
異常気象!?今年の夏の降雨量
今年の夏は雨が振らず全国的に渇水が懸念される傍ら、豪雨による被害が各地で発生しており、なんとも不安な日々であったように思います。本川も去年と比べると明確に雨が少なく、暑い夏となった印象です。
去年、本川の夏は非常に雨が多いということでこのブログで紹介しましたが、今年がどの程度の雨量だったのか、過去との比較をしてみたいと思います。
さて、まずは本川の月別平均降雨量。
ご覧のとおり、6月より7、8、9月の雨量のほうが多いことがわかります。確かに去年の夏は毎日雨が降っていたと思うくらいでした。
続きまして、8月の年別降雨量。
例外的に雨が多かった2004年を除けば200~400mmに収まっていることがわかります(グラフ上は200mmを切っている年があるように見えますが、数値では200mmを超えています)。
そして今年8月の降雨量は153.5mmでした。この数値は気象庁の気象統計情報で確認できる1979年以降3番目に少ないものです。また、7月の降雨量は110.5mmでこれも1979年以降3番目に少なく、7、8月の合計では最も少ない降雨量となりました。今年は雨が少なかった、という印象が数字でも裏付けられました。
ちなみに、本川地区では9月4日は道路が冠水する程の大雨に見舞われ、心配された水不足の危機は回避しました。本川に流れる吉野川の下流には渇水で全国的に有名な早明浦ダムがありますが、早明浦ダムも今は貯水率100%になっており、四国の水瓶は一旦安心できる状況になっています。
地域おこし協力隊が入るような地域は商売条件が不利な地域が多いと思います。そういうった地域では第一次産業を第六次産業化するような動きが盛んなようですが、第一次産業は天候に大きく左右されるものが多いのでなかなか簡単ではありませんね。まあ、大手企業が参入しては早期撤退する分野ですので言わずもがなですが。
続きまして、8月の年別降雨量。
例外的に雨が多かった2004年を除けば200~400mmに収まっていることがわかります(グラフ上は200mmを切っている年があるように見えますが、数値では200mmを超えています)。
そして今年8月の降雨量は153.5mmでした。この数値は気象庁の気象統計情報で確認できる1979年以降3番目に少ないものです。また、7月の降雨量は110.5mmでこれも1979年以降3番目に少なく、7、8月の合計では最も少ない降雨量となりました。今年は雨が少なかった、という印象が数字でも裏付けられました。
ちなみに、本川地区では9月4日は道路が冠水する程の大雨に見舞われ、心配された水不足の危機は回避しました。本川に流れる吉野川の下流には渇水で全国的に有名な早明浦ダムがありますが、早明浦ダムも今は貯水率100%になっており、四国の水瓶は一旦安心できる状況になっています。
地域おこし協力隊が入るような地域は商売条件が不利な地域が多いと思います。そういうった地域では第一次産業を第六次産業化するような動きが盛んなようですが、第一次産業は天候に大きく左右されるものが多いのでなかなか簡単ではありませんね。まあ、大手企業が参入しては早期撤退する分野ですので言わずもがなですが。
2013年9月4日水曜日
本川格闘倶楽部(仮名)
既報の通り、8月末で相棒のけんちゃんが協力隊を「卒業」することになりました。そのけんちゃんが数カ月前から取り組んでいるのが、彼のもともとの本職であった総合格闘技。地元の高校生など少年を中心に格闘技を教えながら練習をしています。場所は休校となっている小学校の体育館を借りています。
最初はボクシング中心でしたが今では手作りマットまで用意され寝技の練習もしているようです。
私も時々練習に参加しているのですが、もともと総合格闘技の世界で生きてきた人から直接教わるので、テレビなどで見るイメージと合わせて考えるととても興味深く楽しめます。また、けんちゃんの練習する様を見ているだけでもかなり楽しい。基礎体力が常人とは全く違いますからね、見ているだけで「すげー!」となります。最近、総合格闘技のプロを目指す町の高校生と知り合いになり、一緒に練習できないかといろいろ模索中のようです。そうなれば本気の選手同士の練習を見ることができるので私としてもぜひ実現して欲しいものです。
さて、この「本川格闘倶楽部(仮名)」。私がとても高く評価していることが1つあります。それはこの取り組みを「地域おこし」の名のもとで行わなかったことです。
私が知る限り、地域おこし協力隊の隊員が地元で趣味のイベントを開催している例がちらほらあります。けんちゃん本人からの話しを聞く限りでは、もし本川で格闘イベントを行うとすればそれなりのものが出来たのではないかと思います。それによって取り組みの認知度も上がり、興味を持つ人が増え、場合によっては多少の備品を揃えるようなこともできたかもしれません。でもけんちゃんはそれを選ばなかった、もしかしたら考えることすらなかったかもしれません。彼の卒業の挨拶をみればその理由も明白かと思います。
私は地域おこし協力隊の本サイトで運営している地域おこし協力隊ブログで、このブログへのリンクをしています(実際ここを見に来てくださる方は大半がそのリンク元から来ています)。そちらのブログにはプロフィールに「地域おこし協力隊員へ応募を考えている方へ一言」という欄がありますが、私はそこに「地域おこしって何ですか?」と書いています。これを明確にしなければ「地域おこし」などできるわけなく、目指すところが不明であれば取り組みを評価することもできません。そういった思慮もなく、ちょっとしたイベントを開いて多少の人を呼べればそれで地域おこしだなどと吹聴することは私には到底理解できないこと。そういう意味で、このけんちゃんの取り組みはとても冷製な判断だと思います。そして同じ釜の飯を食った仲間として今後の行く末を楽しみにしています。
というわけで、最後に「卒業」していくけんちゃんに、餞別代わりに一曲。
頭脳警察『詩人の末路』
さあ歌え!君の詩を
今叫べ!君の末路を
明日は君の狂わした鳩が
飛びたっていく日なのだから
最初はボクシング中心でしたが今では手作りマットまで用意され寝技の練習もしているようです。
私も時々練習に参加しているのですが、もともと総合格闘技の世界で生きてきた人から直接教わるので、テレビなどで見るイメージと合わせて考えるととても興味深く楽しめます。また、けんちゃんの練習する様を見ているだけでもかなり楽しい。基礎体力が常人とは全く違いますからね、見ているだけで「すげー!」となります。最近、総合格闘技のプロを目指す町の高校生と知り合いになり、一緒に練習できないかといろいろ模索中のようです。そうなれば本気の選手同士の練習を見ることができるので私としてもぜひ実現して欲しいものです。
さて、この「本川格闘倶楽部(仮名)」。私がとても高く評価していることが1つあります。それはこの取り組みを「地域おこし」の名のもとで行わなかったことです。
私が知る限り、地域おこし協力隊の隊員が地元で趣味のイベントを開催している例がちらほらあります。けんちゃん本人からの話しを聞く限りでは、もし本川で格闘イベントを行うとすればそれなりのものが出来たのではないかと思います。それによって取り組みの認知度も上がり、興味を持つ人が増え、場合によっては多少の備品を揃えるようなこともできたかもしれません。でもけんちゃんはそれを選ばなかった、もしかしたら考えることすらなかったかもしれません。彼の卒業の挨拶をみればその理由も明白かと思います。
私は地域おこし協力隊の本サイトで運営している地域おこし協力隊ブログで、このブログへのリンクをしています(実際ここを見に来てくださる方は大半がそのリンク元から来ています)。そちらのブログにはプロフィールに「地域おこし協力隊員へ応募を考えている方へ一言」という欄がありますが、私はそこに「地域おこしって何ですか?」と書いています。これを明確にしなければ「地域おこし」などできるわけなく、目指すところが不明であれば取り組みを評価することもできません。そういった思慮もなく、ちょっとしたイベントを開いて多少の人を呼べればそれで地域おこしだなどと吹聴することは私には到底理解できないこと。そういう意味で、このけんちゃんの取り組みはとても冷製な判断だと思います。そして同じ釜の飯を食った仲間として今後の行く末を楽しみにしています。
というわけで、最後に「卒業」していくけんちゃんに、餞別代わりに一曲。
頭脳警察『詩人の末路』
さあ歌え!君の詩を
今叫べ!君の末路を
明日は君の狂わした鳩が
飛びたっていく日なのだから
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