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2015年3月末で管理人は任期を終えたため、更新を無期限休止します。気が向いた時に更新することがあるかもしれません。(2016/2/14)

2013年11月13日水曜日

本川での定住を真剣に考える ~ 生活編:生活環境について

本川の生活環境について簡単に紹介します。

1.概要

本川地区は四国山地の麓にある山岳地帯で生活圏は主に標高600~800mの高地にあり、生活区域は大自然に囲まれ、町中や住宅地とは全く違った雰囲気の中での生活となる。2013年現在で人口500人強程度の地区のため商業的な発展は進んでおらず、コンビニや居酒屋、カラオケなど今どきの町中に必須とも言える店舗は地区内にはない。その代わり、山歩きや川遊びは手軽に楽しめ、野鳥や山野草の観察にはうってつけである。

2.気候

夏は冷涼であるが雨量が多く、冬は寒冷で量は少ないが積雪もある。夏はエアコン好きの私がそれを必要としないほどだが、冬はそれなりの装備が必要と思われる。間伐などによって不要となった木材を利用し、薪ストーブを焚く家も散見される。

3.ライフライン/公共機関
  1. 電気/ガス/水道
    本川地区は戦前にダム工事で栄えた所で、現在も四国電力の事業所が存在する。なので山岳地帯ではあるが電気トラブル時の対応は非常に早いという印象(過去一度、停電があったが1時間余りで普及した実績がある)。ガスは言わずもがなプロパン。上水道は、一部の集落では町の管理外になっているが、それらの集落でも通常の飲料水供給施設と同等の施設が設置され、集落単位で運用されている。下水道は合併処理浄化槽を戸別で設置しているケースが多いが、地理的/物理的条件で設置できないケースもある。また、新規で合併処理浄化槽を設置する場合は町の補助を受けることができる。
  2. 交通網
    本川地区には鉄道は通っておらず、遠方への移動は基本的に自動車の類を利用することになる。高知県側からは県交北部交通のバスが一日4本程度往来している。愛媛県西条市側からは、寒風山トンネルの手前1km程度のところにある川来須バス停まではせいとちバスが一日一本往来。ただしそこから徒歩となると5km以上ある寒風山トンネルを歩かなければならず、あまり現実的ではない。地区内は嶺北観光自動車が3本の路線を通しているが、生活用、観光用、どちらとしてもあまり利便性の良いものではなく、大部分の住民は自家用車で移動している。
    道路について、主要道は国道194号線が南北に延びる他、各集落間の道路はほぼ舗装られており、未舗装の道路は林道などの作業道と集落内の路地以外はほとんどないと言って良い。積雪の際も除雪作業は早く、自家用車があれば移動の困難はほとんどないと言える。
  3. 医療機関
    本川地区のほぼ中心に位置する長沢に町立診療所があり、週4日(平日)に診察を行っている。また、週に一度、上本川及び下本川で出張診療を行っている。
  4. 学校/保育園
    公立の保育園、小学校、中学校が長沢にある。小中学校の生徒については遠方であればバス通学が可能だが、バスの待合所までは各自出る必要がある。
  5. 郵便局
    脇ノ山、長沢に郵便局、越裏門に簡易郵便局がある。本川地区は吉野川の流域毎に上、中、下と分けて語られることがよくあるが、それぞれの流域に設置されており、特別な不便を感じることはないと思われる。
  6. インターネット
    詳細な調査は実施していないが有線接続はISDN以外ほぼ絶望的で、特定の地域を除けば有線ブロードバンドを利用することは難しい。
4.買い物関連
  1. 地区内
    地区内での買い物については、農協を含む5つの商店で(上本川1、中本川2、下本川2)、ちょっとした日用品の購入は可能である。また、寒風山トンネルにほど近い場所に直売所があり、地域の産物などを購入することができる。さらに株式会社サンプラザが移動販売を実施しており、週2日は各地区で販売を行っている。
    また、食事ができるお店については地場産業編の飲食関係の項で紹介しているので参照のこと。
  2. 地区外
    本川に住む人々の大半は愛媛県西条市に出て買い物を済ませている世帯が多いと思われる。本川の中ほどにある長沢地区から西条市まで約40分、いの町までは約50分だが店舗数や種類は圧倒的に西条市が多く、必要なものは西条市でたいてい揃えることができる。


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2013年11月5日火曜日

本川での定住を真剣に考える ~ 住居編

 本川地区で定住するにあたり最も悩ましいのが住居だと個人的には思っています。そもそも本川地区は平地が少なく住居に適した場所が少ないため、なんのコネもなく平地付きの土地を購入するのは大変です。また、少なくとも現状では空家調査を行っている機関はなく、空家を借りることも困難です。

現在私は町営住宅に住んでいますが、将来は畑や作業ができる土地がある平屋に居を構えたいと思っています。でもこれはちょっと贅沢かとも思っています。特定の集落に住むことを前提にした場合、本気で考えれば何とかなる、と集落の方々は言ってくれていますが決して楽観できるわけではありません。したがって、公営住宅に住みつつ引越し先を粘り強く探していくことになると思います。

1.賃貸:公営住宅

本川地区には町営住宅(3階建てアパート)がある。全12世帯の3LDKで、現在は私を含む11世帯が入居。町営住宅だけにしっかりした作りだが築年数なりのヘタリはある。町営住宅は町の審査が通れば入居可能だが、いわゆる都市部の人たちが連想する田舎暮らしのイメージとはだいぶかけ離れた生活環境になるだろう。
他に休校となっている学校の教員住宅が空いており、集落の方々はこれを活用すればいいじゃないかと言っている方が多く、条件が揃えば利用できると思われる。ゆけに公営住宅の類はポテンシャルとしてはまだ余裕があるだろう。

2.賃貸:一軒家/平屋

概要で書いたとおり、一軒家の賃貸は特別なコネでもない限り難しいのが現状。空家と思しきは少なからずあるようですが家主がときどき帰ってきて利用しているところが散見される。また、トラブルを敬遠して知らない人に貸したがらない家も多いのではないかと推測される。平屋を賃貸で、と考えるならば家主との信頼関係をある程度構築する必要があるのではないか。

3.購入

知人を通じて購入するような方法を除けば、土地及び家を購入することを検討した場合2つの選択肢が考えられる。1つは分譲地の購入、もう一つは売出し物件の購入。
本川の脇ノ山地区には住宅用の分譲地があり、現在も空きがある。分譲地に家を建てる財力があるならば選択肢の1つになるだろう。
売出し物件については不動産会社が売りに出しているものが現在2つほどあるようだ。これらは集落の真ん中にあって隣の家と密接しており、やはり都市部の人が連想する田舎暮らしのイメージとは異なる上、価格もそれなりのものである。

定住を目指す場合は公営住宅で生活するか、私同様、公営住宅に住みつつ別の場所を探していくような方法が無理のない方法ではないでしょうか。



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2013年10月31日木曜日

本川での定住を真剣に考える ~ 仕事編:地場産業(農林水産業)

 「田舎といえば農業、田んぼに囲まれての生活」というイメージを持っている人は多いかと思いますが、山岳地帯の本川には田んぼはなく、畑も小規模なものしかありません。農業で生計をたてている世帯も少なく、農業をしている世帯でも家庭菜園の延長でわずかながら余った作物を直売所などで販売するくらいの世帯がほとんどです。では、本川ではどのような産業が営まれているのか、ここでは農林水産業について簡単に紹介したいと思います。

1.林業
 森林率が87%にも及ぶ本川で長らく主力産業として営まれている林業。現在でも大小さまざまな事業体が本川やその周辺での事業を行っている。本川やその周辺の植林地帯は当然のごとく山の斜面。機械による自動化が困難なため、さまざまな状況に対応できる職人が活躍する現場である。
 産業に乏しい本川で恐らく唯一、事業体への就職が期待できる業種ではないだろうか。実際に県外から人材を募集する企業もあり、また、「緑の雇用」などの制度で本川に定住した人もいる。

2.農業
 
87%の森林率からも想像できると思うが、本川は平地が少なく農地に適した土地も少ない。もともと焼畑で稗や黍(キビ)などの雑穀を育て自給自足していた土地柄であり、営農は過去には盛んに行われていた時期もあるが、現在ではごく一部の農家のみが営んでいるに過ぎない。耕作放棄地もあるが小規模なものが点在しており、収穫量の面で不利な条件となっている。また、サルやイノシシなどの鳥獣被害も多く、山間のスペースの小さな畑、という立地上、鳥獣対策の面でも不利である。
  • 野菜類
    かつてはししとうやしいたけ、わさびなどが主力作物として育てられていたが、現在ではごく一部の農家で営まれているに過ぎない。現在では地区の名産である「本川じゃがいも」をはじめきゅうり、田芋(サトイモ)などが栽培されているが、ほとんどが家庭菜園の延長上規模のもので収穫量は少ない。なお、じゃがいも、イタドリ、ズイキ、ゼンマイは通年で購入可能できる。
  • 花き
    本川地区は隠れた山野草の名産地であり、四国では希少で珍しい山野草を見ることができる。現在はシーズンになるとウチョウランや各種山野草の販売が行われているがその規模は極めて小さい。
  • 畜産
    食肉用のきじの飼育及び販売が行われている。現在は3、4千羽程度の飼育数だが、積極的に販路拡大を行っており、空いた鶏舎を再利用することで増産に耐える環境もあるので、今後の動向が注目される。
3.水産など
  • 淡水魚
    本川名産のアメゴ(アマゴ)は塩焼きや甘露煮などが観光施設などで振る舞われている。しかし、一時はアメゴの養殖が営まれていたが現在は行われおらず、養魚場が2箇所(最大4~5t)が空きの状態になっている。
  • 天然水
    過去に500mlペットボトルでミネラルウォーターを生産販売していた実績(平成12年4万本生産)があるが、現在は生産をしてない。

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2013年10月19日土曜日

瓶ヶ森ツアー 〜 紅葉の様子

10月19日に高知の老舗旅館、城西館が主催する瓶ヶ森ツアーが開催され、私も添乗員さんのお手伝いということで同行させていただきました。

今回は町道瓶ヶ森線の通行止めが影響し、瓶ヶ森のトレッキングは出来ないということで自念子ノ頭のトレッキング、一の谷やかたでの昼食、木の香温泉の入湯の三本立てのコースとなりました。
しかし、当日はあいにくの雨、トレッキングはキャンセルとなりバスからの紅葉見学になってしまいました。

というわけで、山の上はガスで司会が悪いんだろうなぁ、なんて思っていたのですが、いざ上がってみると視界は意外にも良好。曇にも関わらず土佐湾まで望めるという、私も初めてのシチュエーションでした。というわけで、紅葉の写真と合わせてご覧ください。
(今回も天気が天気だけにスマホしか持っていかなかった私をどうかお許しください。。。)






3日に登山道のメンテナンスに来た時はまだ紅葉のコの字もなかったのですが、この二週間くらいでだいぶ紅葉してきましたね。

紅葉の後は昼食をいただき、温泉となりましたが、私は昼食後にお役御免となりました。

本川地区の紅葉はまだ始まったばかり。是非この機会にお越しください。

2013年10月18日金曜日

とある日の瓶ヶ森

ブログの更新が滞っておりますが、実は私、現在地域外で地場産業絡みの研修(OJT)をしていまして、なかなか本川の話題に触れることができません。

ということで、今回は9月某日に町道の倒木を除去したときに撮影した写真を掲載しておきます。この日はめったにないくらいのドピーカンであまりにも景色が綺麗だったため思わず写真をとった次第です。作業後だったためスマホのレンズが曇っていて、かなり画質わ悪いのですが、そこはどうか想像力でカバーしてください(笑

※写真はクリックで拡大します




パノラマ写真もどうぞ。