先日、森林軌道跡の調査に行って来ました。
森林軌道とは木材搬出のための鉄道で、明治時代に日本全国に建設されました。林業で栄えた本川にも当然のごとく森林軌道が建設されましたが、道路網の発達により、今はその痕跡が山の中にひっそりと残されているのみとなりました。
今回私達はその跡地の調査に行ったわけですが実はこの取り組みは去年(2012年)の11月から継続して実施していました。その範囲は本川にとどまらずいの町内で主要な森林軌道が通っていたエリアで、旧吾北村のエリアと本川を調査対象としていました。その調査も今回が11回目、最後の調査(の予定だったが、、、)ということで、その様子を簡単に紹介することにしました。
ちなみに11月30日にはこの調査を観光に活かすためのモニターツアーが行われ、スタッフ含め30人を超える方々が参加しました。紅葉などとセットにすれば非常に面白いものになるのではないかと思われます。今後に期待です。
というわけで、以下、写真をご覧ください。
これは軌道に入る前に見つけたほおずき。スマホでもハマるとそこそこに綺麗な写真がとれますね。
何故か今咲くツツジを発見。崖を来に捕まって手を伸ばしての写真につきわかりにくいですが、中央下に花が見えるかと思います。
軌道を歩く道中。ここは既に植林地帯になっており、伐採後ですね。
前の写真のところを進行方向から撮った写真。どこが道だかわかりますか?
いきなりですが、橋脚の跡から突出したレール。
本川の川はいつも美しい。
崖からレールがぶら下がっています。
本川での渓流歩きの最新流行(笑)。本川にお越しの際は、みなさん是非このように渓流で石を立ててください。
橋脚の石垣がはっきり残っています。
突如足元に現れたレールの断片。
真ん中やや上に枕木。
この切通しを作るためにどのくらいの労力が必要なのだろうか?
キノコではありません(笑)
分岐していたようですね。こんなものが見つかるのは初めてでした。
ステキな休憩スポット。
川を渡すための橋脚。ここは両岸ともしっかり石垣が残っています。
レールが宙に浮いている様子。わかりますか?
レールにしがみつく木(笑)
枕木まで宙に浮いています。
上部が石垣、下部は崩落。こんな光景もなかなか見れません。
レールだけが川を渡っています。哀愁を感じさせます。
大きく崩落した石垣の道。谷の増水などで崩落したのでしょうか?
というわけで、今回は普段にも増してレールとの出会いが多い調査となりました。大抵のところではレールは撤去されているので見ることが出来ないのですが、今回は撤去されていないエリアがあったため、このようなことになりました。他のエリアでは隧道や炭窯などの建造物の跡が見られ、時代を感じながら歩くことができます。しかし、森林軌道跡は整備されて道ではなく、ご覧の通り、山歩きに慣れない方には非常に危険です。不慣れな方の単独侵入はくれぐれもお止めください。
今回の現場に案内することは難しいですが、森林軌道ツアーにご興味のある方はいの町役場本川総合支所などにお問い合わせください。
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