では、本川はどうなのか?と問われれば、私の答えは「比較的やりやすい」です。
もちろん本川でも都会の人が気にすることはあります。クルマがないとどこに行っていたか尋ねられるし、それが長期間ならば「何かあったのでは!?」などとちょっとした騒ぎになります。必要以上と感じるくらいに個人的なことを心配して助言してくださる方もいます。派閥のようなものを匂わせる発言も聞いたことがあれば、ちょっとした悪口の類も聞いたことがあります。しかし、執拗な嫌がらせや村八分のようなことは聞いたことがありません。
定期的な会合も過度にはなく、イベントを欠席しても誰も文句を言わないどころかイヤミを言われたこともないです。むしろ「お手伝いしなくていいの?」と思ってしまうこともあるくらいです。消防団も今のところお断りしていますが、それによって敬遠されているようでもありません(まあ、団の方々は面白く無いでしょうが)。あまり地域に溶け込んでないように見受けられる方々もそこそこの距離感で生活しているようです。そして、本川には他所から来た方々が私が知るだけでも何世帯かありますが、それらの大半は地域に極端に染まっているようには見えず、それぞれが普通に生活しているように見えます。なんのコネもなく他所から来た方々は移住支援制度の類を利用して来た人たちなので突如ひょっこりやってきた人とは違うでしょうが、いずれにしても外からやってくる人に比較的寛容な雰囲気を感じます。
地域の方々が他所から来る人に比較的寛容な理由を私なりに考えてみると、以下の2つのことが関係しているのではないかと思いました。
- 戦前のダム工事の影響による急激な人口増を経験しており、他所の人が入ってくることに免疫がある
- 観光客相手の商売を経験している人が多く、他所の人とのコニュニケーションに慣れている
この話しは私の知識と経験の中だけでの話しであり、その内容を保証できるものではありませんが、他所の地域おこし協力隊の話しを聞いていても私はやりやすい環境でやらせてもらっているな、としみじみ感じます。
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