こちら冬まっさかりの本川地区のけんちゃんです!
冬の本川は厳しいですが、林業の方はむしろ忙しくなります。
というわけで僕は役場のデスクに毎朝出勤するというスタイルを変更してもらうようお願いし、「三年後に役立つ、食っていくための本気の技術を学ぶため」ということに活動の重心を移動させて歩き出しはじめるつもりです!
もちろん役場や住民の集まりのお助け活動もさせてもらいますが、人助けは自分に一本芯が通っていないとできないものだと思います、自分の芯になり得るような林業との向き合い方をしていけるよう気張っていく所存です!
田舎にふらっとやってきた都会の若者は存外役に立ちません、役に立つための出発として協力隊の時間を活用させていただきたい!人数合わせの一匹ではなく、役に立つ実質をもった一頭になりたいものです!
冬山の間伐の仕事は今年がはじめてでした、最初の数日は毎日2回ほど死にかけました、雪の薄く積もった山は自分も滑るし、切った木もおそろしく滑ります、乾いた山でなら多少間違った方角に木を切ったとしても倒れるまでに身をかわす時間が少しはあるけども、雪山ではそうはいきません、木の切り口が地面に落ちたかと思うと息もつけない速さで、大木であれツルンとすべってぶっ倒れます。
今の現場に入って最初の3日の間に僕は5回も木の下敷きになりました、けども4日5日と日を追うごとに、「やばい中でのバランス」というものを本能の部分で学んできたので、最近は下敷きにならずにすんでいます。
一日に何度も、心臓から汗をかくような瞬間に出会います、師匠ですら毎日危ない瞬間に出会うと言います、問題はそんな瞬間にきっちりと集中できるか?というところ、一回でも呑気に木を切ってるとそのまま頭に倒れ掛かってきます、でも、山ってのは不思議ですね!
自分がボケっとしてる時にはいつも必ず、僕の頭に太い枝や死なない危険をふりかけて、「ボケっとしちょったら死んでまうでぇ~」っと教えてくれます!
最初が肝心で、いつも最初に切る一本目の木で危険な目にあうから、大切なのは一本目だ!っと自分に言い聞かせています。
師匠は木を切る本数よりも、速さよりも、ゆっくりと着実に学んでいくことと安全に帰ることをいつも言い聞かせてくれます、今日切った本数ではなくて「今日も仕事ができて生きて帰れたこと」が肝心なんですね。
そんな過酷な最近の林業修行の日々の中で、林業ってのは素晴らしい仕事なんだなと思い、感じることが多くなってきました。
僕はずっと格闘技をしていて、いつも誰かに殴られる危険の中でしか成長できないと感じていましたけども、まさにそんな僕にうってつけの仕事だなぁと思うわけです。
まぁそんな「命に近い仕事、林業」で学んだことなんかをこういうカタチでたまには報告できたらいいなぁと考えています!どうぞよろしく!
写真を紹介します!
ここは平地だったので写真も撮ってもらえました、切っているのは杉の木です。
杉は生木はとても重たいし長いし太いのでとても難しいし、僕なんかがやると手間取ります、基本谷側から山側に、谷へパタパタ倒しかけるようにして切って上がっていくとテンポよく作業が進みます。
今回の現場はこのようにホッチキスでテープを切り株にポイントしていかなくてはいけません、いちいちチェーンソーを置いてテープをとめるのは大変です、けど、こんな作業も日を重ねるごとに少しはスムーズになってきたように思います。
たまに雲の間から地上にビームが降り注いでおります。
山が真っ白ですね、今日からまた寒くなるそうです、そうか、ほんとの冬はこれからなのだな。。
以上今回の報告をおわりまーーす