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2015年3月末で管理人は任期を終えたため、更新を無期限休止します。気が向いた時に更新することがあるかもしれません。(2016/2/14)

2012年12月31日月曜日

氷柱コレクション

私が住む標高600mの本川地区・長沢は11月にはもう冬模様。12月に入って全国的に冷える日が続きましたが、その頃から私の通勤路(徒歩)にはたくさんの氷柱ができます。毎日眺めているとちょっとした美術館のようです。そこで今年の最後の投稿は私の自宅付近の氷柱の写真をご覧いただきたいと思います。

これが最初に氷柱を見たときの写真。当初はこのくらいのサイズで大きいほうでした。
これは12月後半に撮ったものです。2つの氷柱が溶け固まって1つになったように見えます。これは全長1m近くあったように記憶しています。


こちらの長い2本はどちらも1mくらいの長さ。これらも溶け固まって1本になるのでしょうか?そうしたらかなりの太さの氷柱になりますね。
こちらは上から下まで地についた氷柱。まさに柱のようです。

これは割れ落ちた氷柱の残骸たち。たくさんあるととても綺麗に見えます。

これは人の足のよう。オブジェのようです。

こちらも人のオブジェのようですごく綺麗です。

しかし不思議なのは「なぜ氷柱が曲線を描くのか?」ということ。
これもよく観察していたらわかりました。
気の枝や茎を伝って凍ることによって曲がるのですね。上の写真はその様子がよく見えます。
下の写真は枝上に固まった後、枝と氷柱が分かれたように見えます。
毎日変わりゆく氷柱の様子を眺めて通勤するのもいいものですね。

それでは良いお年を♪

2012年12月29日土曜日

竹箒(たけぼうき)づくり

12月初旬に本川地区で開催された竹箒づくりの講習会レポートです。

本川地区はどこも山林に囲まれているので落葉や枝が大量に散乱します。それらの掃除は主に竹箒を使うわけですが、何せ大量にはかなけければいけないのですぐに箒が傷んでしまいます。なので、地域の人たちは山で余った竹を使って自分たちで使う箒を何本も作ってストックしたりしています。そこで地域の人たちに講師になっていただき、竹箒づくりをいろいろな人に体験していただこう、という企画です。

これが今回使用する孟宗竹の枝です。吾北地区の山で伐採されたものの余りを切って運んできました。実はこの作業が結構たいへんだったのですが、ここでは割愛します。

まずは地元の方のレクチャーです。作られた箒を使っていろいろとコツを教えていただきます。
実際には作る工程の前に材料選びが大切だという話から使いやすくするための一手間など、メインの作業工程以外にもいろいろな説明がありました。今回はサンプルとして何本かの竹箒が用意されていたのですが、中には一本五千円もする高級な竹箒も用意されていたのですが、地元の方々はそれを見ていろいろとダメ出しをしています。おぉ、さすが!と思わせられます。

説明を受けた後は作るのみです。参加者のみなさま、思い思いに作っています。

一番難しいのが枝を止める作業です。ここの出来が悪ければすぐに使い物にならなくなってしまうのでしっかり作業しなければなりません。紐で仮止めした状態で針金を巻くのですが、しっかり結ぶために足で抑えながらグッと針金を引いて巻き上げます。

ということでみなさんなかなかの仕上がりで作っておりました。私はというと、、、
時間切れで途中までしかできませんでした。結ぶ工程でうまくできず何度も結び直したのが主な原因です。未だ完成を見ずにいますが、近いうちに時間を作って仕上げたいと思います。

話しを聞けば、地域の人達には竹カゴなどの竹細工が出来る人もいるとのことで、それらのノウハウも伝授していただきたいと思っています。

2012年12月24日月曜日

門松づくり

本川地区で唯一開校している長沢小学校の毎年恒例、門松づくりに参加させていただきました。

材料は地域の方たちが準備済みなので、まずは材を門松用に加工します。これは大人と5,6年生の仕事です。

説明を聞く子供たちは真剣そのもの。
これまた真剣に作業しています。うまく竹を切ることができるかな?


加工がひと通り終わると次は本番の門松づくりです。全校生徒が集まって各自自分の門松をつくります。

これが見本。綺麗な佇まいです。

そしてこれが小学校の玄関を飾る大型の門松です。立派です!

そしてこれが小学生たちが作った門松。どれも上手にできています。
作った門松を持って皆で記念撮影。

最後の掃除も忘れません。

というわけで、このブログ記事と同じように、あっという間に門松が出来上がったわけですが、私も1つ作成しました。何も考えずに余り物を合わせた割りにはそれなりに見えませんか?
門松を自分で作るなどこれまでは考えたことがありませんでしたが、山に住む人達にとっては自分で作って当然のものなのですね。

2012年12月18日火曜日

雪山林業日記


こちら冬まっさかりの本川地区のけんちゃんです!
冬の本川は厳しいですが、林業の方はむしろ忙しくなります。

というわけで僕は役場のデスクに毎朝出勤するというスタイルを変更してもらうようお願いし、「三年後に役立つ、食っていくための本気の技術を学ぶため」ということに活動の重心を移動させて歩き出しはじめるつもりです!

もちろん役場や住民の集まりのお助け活動もさせてもらいますが、人助けは自分に一本芯が通っていないとできないものだと思います、自分の芯になり得るような林業との向き合い方をしていけるよう気張っていく所存です!

田舎にふらっとやってきた都会の若者は存外役に立ちません、役に立つための出発として協力隊の時間を活用させていただきたい!人数合わせの一匹ではなく、役に立つ実質をもった一頭になりたいものです!

冬山の間伐の仕事は今年がはじめてでした、最初の数日は毎日2回ほど死にかけました、雪の薄く積もった山は自分も滑るし、切った木もおそろしく滑ります、乾いた山でなら多少間違った方角に木を切ったとしても倒れるまでに身をかわす時間が少しはあるけども、雪山ではそうはいきません、木の切り口が地面に落ちたかと思うと息もつけない速さで、大木であれツルンとすべってぶっ倒れます。

今の現場に入って最初の3日の間に僕は5回も木の下敷きになりました、けども4日5日と日を追うごとに、「やばい中でのバランス」というものを本能の部分で学んできたので、最近は下敷きにならずにすんでいます。

一日に何度も、心臓から汗をかくような瞬間に出会います、師匠ですら毎日危ない瞬間に出会うと言います、問題はそんな瞬間にきっちりと集中できるか?というところ、一回でも呑気に木を切ってるとそのまま頭に倒れ掛かってきます、でも、山ってのは不思議ですね!
自分がボケっとしてる時にはいつも必ず、僕の頭に太い枝や死なない危険をふりかけて、「ボケっとしちょったら死んでまうでぇ~」っと教えてくれます!
最初が肝心で、いつも最初に切る一本目の木で危険な目にあうから、大切なのは一本目だ!っと自分に言い聞かせています。

師匠は木を切る本数よりも、速さよりも、ゆっくりと着実に学んでいくことと安全に帰ることをいつも言い聞かせてくれます、今日切った本数ではなくて「今日も仕事ができて生きて帰れたこと」が肝心なんですね。

そんな過酷な最近の林業修行の日々の中で、林業ってのは素晴らしい仕事なんだなと思い、感じることが多くなってきました。

僕はずっと格闘技をしていて、いつも誰かに殴られる危険の中でしか成長できないと感じていましたけども、まさにそんな僕にうってつけの仕事だなぁと思うわけです。

まぁそんな「命に近い仕事、林業」で学んだことなんかをこういうカタチでたまには報告できたらいいなぁと考えています!どうぞよろしく!

写真を紹介します!


ここは平地だったので写真も撮ってもらえました、切っているのは杉の木です。
杉は生木はとても重たいし長いし太いのでとても難しいし、僕なんかがやると手間取ります、基本谷側から山側に、谷へパタパタ倒しかけるようにして切って上がっていくとテンポよく作業が進みます。


今回の現場はこのようにホッチキスでテープを切り株にポイントしていかなくてはいけません、いちいちチェーンソーを置いてテープをとめるのは大変です、けど、こんな作業も日を重ねるごとに少しはスムーズになってきたように思います。




たまに雲の間から地上にビームが降り注いでおります。
山が真っ白ですね、今日からまた寒くなるそうです、そうか、ほんとの冬はこれからなのだな。。

以上今回の報告をおわりまーーす




2012年12月14日金曜日

実家周辺にて

年末年始を本川で過ごしたいこともあり、溜まった代休を使って神奈川県の実家に6日ほど帰省しました。風邪で体調がいまいちだったため基本的には実家で大人しくしていたのですが、本川へ戻る前日に一時間ほど自宅近所のローカルスポットへ散歩に出掛けました。

まずは大塚山古墳へ向かいます。向かう途中で写真を一枚。

これ、何の変哲もない住宅地の一部ですが、私が生活していた頃、この場所は私が立っている場所を含めて森の中でした。そう、ここは森を切り開いて広大な宅地が造成されたところです。大塚山古墳へはこの道を通っていきます。以前はどうやって行くのかわからないような場所だったのですが。

しばらく歩くと大塚山公園に到着。前には前方後円墳が見えてきました。が、一緒に見えた標識をみてびっくり。なんと復元ではないですか!?リンク先にもあるように、古墳は宅地造成で潰してしまったようです。なんだか残念な気分になりながらも古墳の上へ上がってみます。




一応、説明のパネルや発掘の跡などが残されていますが、一部が崩れていたり前方に自然にできた道筋があったりしますね。。。

とまあ、寂しい気分でしたが氣分をとり直して次は社のない神社、安房口神社へ向います。こちらも宅貯造成のエリア内ですが、神社は以前のまま残っているとのことです。




安房口神社でお参りなんて記憶にありません。それこそ30年ぶりとかになるのでしょうか?この神社やその周辺で遊んでいた記憶はあるのですが。

そして神社を出て東京湾の臨みます。

で、この景色を見てふと思います。

「家ばっかりで何も無いよなあ」

と。

本川の人たちはみな同じように「何も無いところ」と言うけど都市郊外だって何もない。というより、あるかないかなんてその人の意識だけのことで、最終的に自分で決めることだということを再認識するのでした。

2012年12月6日木曜日

地域おこし協力隊の皆様にアンケートのお願い

地域おこし協力隊の皆様にアンケートのお願いです。

質問は「地域おこし協力隊として、委嘱された自治体から明示されている期待は何ですか?」です。
例えば、私どもでは「できれば定住」と言われています。また、某町では「起業と定住」と言われたとのことでした。

現在「地域おこし協力隊とは何ですか?」という問いに対し、私なりの回答を情報として提供することを考えています。私が知る限り、協力隊は各自治体によって何を期待されているのか、が微妙に違っています。そこで、
協力隊の方々が実際にどのように期待を伝えられたのか調査し、実態を把握した上で回答をより確かなものに
したいと考えました。

回答は、
 hongawasaiko[あっとまーく]gmail.com
 ([あっとまーく]は@に置き換えください)
にメールをください。匿名でも構いません。



2012年11月29日木曜日

初心者、林業の現場に行く ~ 地ごしらえ編

待望(じゃないよな別に)の初心者シリーズ、今回は地ごしらえの現場です。

「地ごしらえ」とは、一言で言えば森林伐採後の清掃と整理整頓の作業です。伐採した後の植林場は幹の先端や枝などで地面が覆われてしまいます。それらは次回の植林時に作業の妨げになるので地ごしらえをしてそれを片付けて植林がしやすい状態を作ります。また、幹や枝の整理だけでなく不要な草木を除くことも行います。

さて、今回の現場は本川の隣村、大川村にある植林場です。高知県は森林率日本一ですが、本川と大川、いわゆる「本川郷」は四国山地の麓に位置し、特に森林が多く平地が少ないところです。というわけで、今回の現場も言わずもがな急斜面です。場所によっては30度を超えるような崖になっています。

現場ですが、このように幹や枝、丸太などで埋め尽くされています。(ちなみにこの写真は30度程度の斜面を下向きに撮影したものです)

斜面に横向きになって水平に写真をとってみました。このような斜面での作業になります。

結構な急斜面です。
で、このような状態から以下のように幹や枝などを片付けていきます。

これは斜面下側から撮影したものです。杭を1.5 から2m程度の間隔で打っていき、そこに枝を集めます。切り株がある場合はそれを利用して杭が重みで抜けてしまわないように工夫するなどします。結構な量の枝を貯めこむことになるので杭はしっかりと打ち込み長持ちするようにしなければなりません。なので今回、私は時間がかかってもいいから丁寧に作業することを心がけました。私がやったところをやり直しでもしない限りは作業の邪魔にはならないので。

というわけで実際作業を進めていくのですが、やはり実際にやってみると分からないことだらけ。杭の太さ、杭打ちの深さ、杭の位置、集める場所の配置などよくわかりません。親方さまからは「苗を植えないところは不要」「植えやすいように片付ける」という話しがありましたが、最後に「それも植えた経験がないとわからない」とごもっともなお言葉も頂戴しました。そう、これは植林の知見がなければ上手にできないのです。そして一見単純作業のようだが場所ごとに地面の状態も違えば落ちているものも違う、全てが応用問題。だからすごくやっていて楽しいのです。
(でも業界では不人気の仕事だそうで。報酬が安いからでしょうが)

そうやって作業をすすめる中、トマトにように赤い小さな実をなっているのを見つけます。

それを見て親方さまが「それを食べたらゆっくり眠れるよ」と言うではないですか。そう、これはヒヨドリジョウゴというナス科の植物で、ソラニンという毒素(じゃがいもに多く含むアレです)を多く含んでいるとのことです。豆粒ほどの小さい身なので1粒くらい食べても死にはしないでしょうが、お腹には優しくなさそうです。

さて、引き続きマイペースで淡々と作業を進めますが、ふと一息ついてみると目の前は大パノラマ。これが山仕事の楽しみの1つでもあります。作業中に見える風景は同じものでも格別です。



そして斜面を見あげればこれまでの進捗状況が見えます。

 こうして作業を続けながら一日が終了しました。周りを眺めると、やはり私の作業が遅いことを実感するとともに、急斜面を異様なスピードで移動してどんどん作業をすすめる親方さまの姿が深く印象に残るのでした。

私はこの作業を計三日間お手伝いさせていただきましたが、最終日は体調不良もあってかバテてしまいました。マイペースでやっていたのにバテるんですよね。山師さんの体力には本当に感服させられます。私も林業のお手伝いで少しずつ体力をつけていきたいものです。

2012年11月20日火曜日

くくり罠講習会にて


10月12日は仁淀川町にて罠の講習会に勉強しに行かせてもらいました。


見に来たおじさんたちも、経験者が多いらしく講師の方を交えてああだこうだと雑談しながら進行したので他の参加者の方々の意見も勉強になりました。




講師の先生が持参した笠松式のくくり罠の改良版、各部分にアイディアを詰め込んでいて個性的な罠でした、罠を自作すると色々な自分なりの改良を加えることができるので、自作したほうがおもしろそうだ。





昨日とったという「おまけ」付きの罠、ワイヤーとスプリングでしっかりとつかむので、足の前半分だけかかっても離しません、法で定められた規定にワイヤーの間に「よりもどし」をつけなくてはいけないというのがあるけども、この罠のワイヤーは木にひっかかったところで「よりもどし」が効かなくなって、ちぎれかかっていたので非常に危険だった、と先生は言っていました。

よりもどしを2つ付けるというような改良も良さそうだ。




こちらは、「笠松式くくり罠」と言われるもの、土台にワイヤーを渡らせる溝のついた金具がついていて、それを踏むことではさまれつつワイヤーがバシッと締まる構造。
少し複雑で、自作するのは難しいと思いました。


ちなみにこれが、僕らが師匠に教えてもらって自作した罠、土台はいらず、エンビ管の筒も垂直なので、設置には技術がいるかもしれませんが、シンプルで合理的で扱いやすい、作りやすいものだと思います。

今回の講習では、罠を教えてもらっている師匠のすごさと、罠の多種多様さがよくわかりました。うんうん

はやく免許をとって、山の獣と向き合いたい!!






2012年11月15日木曜日

ネズミ捕物帳

それは少し肌寒さを感じ始めた9月半ば頃だった。

キッチンで作りおき用の煮物の下ごしらえをしている最中、ふと冷蔵庫に目をやると「!?」、何か動くものが冷蔵庫の下に隠れたように見えた。ゴキブリにしては細長いものが見えたような気がしたが、きっとゴキブリだろうと思い、その場は冷蔵庫の下にゴキ◯ェットを撒いておいたのだが、最終的にゴキブリの死骸を確認できなかった。随分と古くなったゴキ◯ェットだったから効き目が弱っていたのだろう、などと思いその場は一旦終了した。
しばらくいつもと変わらぬ日々を過ごしていたが、ある日トイレを出てキッチンに目をやると「!!!」、明らかに小動物と分かる尻尾の長い何かがキッチン台の下に消えていった。そしてその消えたあたりを除くと、流し台とガス台の間にわずかな隙間があるではないか!

というわけで、ネズミ対策の一部始終です。

私は言うまでもなく田舎暮らしではありますが鉄筋のアパートに住んでおります。地元の人達にしてみたらネズミが出るなんて当たり前の事のようですがそれは(失礼ながら)比較的古い木造住宅だからなのでは?と思ったりしました。こちとら隙間の少ない鉄筋アパート。部屋の隅々をチェックしましたがネズミが入ってくる隙間は見当たらないので、もし何かのスキに部屋に入り込んで部屋のどこかに住みついたのであればこれは大変。行くところのないネズミが文字通りねずみ算で増えていったら、、、対策しないわけにはいきません。

ということで、まずはインターネットで情報収集。ネズミ対策はかなり苦労するという話しが大半で、一番大事なのは「根気」。あきらめず、粘り強くやっていくことに。最初はキッチンの整理から始めます。普段食材のストック用に置いてあるダンボール箱を別の部屋に移動してネズミの隠れる場所をなくします。すべてのダンボール箱をどかしてみると、
 

なんと!スパゲティがこんなところに。。。そういえば以前使いかけの袋を開封したまま放置してしまったことがあったような。なので移動したダンボールをあえて元に戻し、ネズミを見かけた場所とこの場所の間の壁際に箱罠をしかけることにしました。ダンボールを元に戻したのは、ドブネズミやクマネズミは警戒心が強いため環境が変わると寄り付かなくなることがあるからです。箱罠に油揚げをつけてセットししばらく放置します。簡単にはかからないだろうなぁ、などと思っていたのですが、仕掛けてから二日目の夜に「ガシャーン!」と高らかな音が。

ハツカネズミです。ハツカネズミは比較的好奇心が高いらしく罠にかかりやすいとのことで今回も例外ではないようです。近寄ると必死にオリから逃げようと頑張ります。で、その、何というか、、、かわいいんですよね、ちっこくて(笑)。こんな愛嬌あるヤツを粘着シートで捉えてヒクヒクしているのを見たら動物好きではない私でもいたたまれない気持ちになっていたでしょう。というわけで、こいつは人里離れた山へ逃すことにし、再び同じ所に罠を仕掛けます。何匹いるかわかりませんから。そして次の日の夜、また「ガシャーン!」。あぁやっぱり、などと思いその場はそのままにして次の日の朝、オリを見ると、、、なんともぬけのからではないですか!!!この狭いオリの間をハツカネズミはすり抜けてしまうようです、素晴らしい柔軟性。。。次回からは捕まえたら即外へ持ち出すようにします。

そんなこんなでこの後は毎日ネズミがかかったのですが、外へ逃すこと4匹、逃げられたのが3匹。で、最後に逃した1匹はオリを外に持ち出す前に逃げ出し私の目の前をとおり流し台のほうへ移動したのですが、なんと流し台のど真ん中でネズミが消えたではないですか!よくよく流し台の下を調べると、流し台の台座と流し台は別物で、単に台座の上に流し台が乗っかっているだけで、台座のへりと台座は密着しておらず普通に手が入る程の隙間がありました。そして流し台の下がネズミの住み家になっている様子がないので、どうやら排水管と台座に隙間があり、そこからネズミが出入りしているようなのです。ということは流し台の隙間を埋めてしまえば部屋にネズミは入ってこない。そこで考えた対策がこれです。

炭酸水のペットボトル(1.5リットル)の上部を切り取り2つのボトルの切り口をはめ込みます。そしてこれを流し台の隙間のところにセット。

これがうまいことしっかりはまり込みます。大きめのペットは何かと再利用ができるだろうととっておいてよかった!万が一ネズミがボトルをかじったとしても実質2段構えですからそう簡単には中に入れませんし、外側からペットをかじった跡が視認できるのでボトルの交換で対応できます。ボトルさえあればすぐに用意できますし(笑)。

この対策を施した後も引き続き罠をセットして様子を見ました。それから3週間経ってもネズミは一匹たりとも罠にはかかりませんでした。そしてひと月以上経った今、この対策でネズミをシャットダウンすることが出来たと高らかに宣言します。

このように今は平穏な夜を暮らしているのですが、私とは対照的にネズミと一緒に暮らす相棒のけんちゃんとネズミたちの関係についてはこちらをご覧ください。