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2014年3月12日水曜日

地域おこし協力隊の相談に答えてみた

最近、本当に本川の話題が少なくて申し訳ないのですが、某MLに協力隊からの相談が流されまして、先日「地域おこし協力隊の不思議」について語ってきた流れと関連しているので取り上げてみます。

相談内容について、趣旨と思われるところだけ引用します。
<<省略>>その観光が主な産業の地域です。それなりに観光客は訪れますが、観光と地域コミュニティ、あるいはほかの地域産業との関わりは希薄で、<<中略>>地域の結束も厳しい現状があります。どのようにして地域づくりのための観光、住民の融和をはかっていくかが課題と捉え活動しています。市行政や受入団体のサポートも十分ではなく、皆さんのお知恵やヒントを頂ければと思っております。
住民含むコミュニティ同士仲良くして今以上に観光を盛り上げたいけどどうしたらいいの?という趣旨でしょうか。ここでは「住民の融和」というところにスポットを当てて私なりに回答します。

まず、本音は最後に書きます、ということを先にお伝えしておきます。

さて、コミュニティ同士の不仲を改善していくなんてことはおいそれと出来るようなものではないと思います。嫁姑問題のアドバイスをする人は「全治五年」みたいなことを言ったりするらしいですからね。息の長い取り組みになる、ということを大前提にして、私の知識と経験でのことを以下に並べます。

  • とにかくコミュニケーションをとる
    それぞれにはそれぞれの立場があるわけで、それを知らずに間に入るなど出来るわけがありません。それぞれの話を粘り強く話を聞き、とことん打ち解けあってこそ次のステップ(コミュニティ同士の対話)が成立します。「お前が言うなら」と言われるくらいにならなければ、なんで嫌いな人達と対話しようなどと思うのでしょうか?
  • 「曲者」と仲良くする
    私の(直属ではない)上司が、ビジネスコンサルティングの現場では「嫌いなヤツ」ほど仲良くする、ということを言っていました。癖のある人って付き合いにくいですが、話しを聞けば志が高いことも多いと思います。まずそういう人と仲良くなり、誤解を解いていくことで他の人同士の誤解も解けていきます。最終的には、そういう曲者は強い味方になってくれるそうです。
  • 「やりたくないこと」をやる
    上の2つもそうですが、「そんなこと大変だし嫌だ」と思いませんか?コミュニティ同士で仲良くするならばどんな形であれ交流を深めていくしかないのですが、そのために出来ることなんてたくさん思いつくと思います。その中から「やりたくないこと」を抽出して、それをやればいい。自分がやりなくないことは他の人もやりたくないもの。それを誰もやらないから変わらないのですよね?
ということで、これが相談内容についての直接的な回答でしたが、ここからが私からの本音です。

まず最初に問いたいのは「本当にそれが必要なのですか?」ということ。詳しくは先日のエントリに譲りますが、「観光でこれだけのことができれば、これだけ豊かになれる、そのためには住民の融和が必要だ」といった具体性のある話しがでなければ何のためなのかわからないし、活動の振り返りもできません。仲良くないことを逆手にとることだって考えられるはず。

それでも住民の融和が第一だ、という結論になったとしたら「そんなものはおやめなさい」としか言いようがないですね。そもそも「みんな仲良く」が最初にあった地域活性化の事例ってどれだけあるのでしょうか?少なくとも私は知りません。お役人さんが大好きな徳島県上勝町の「葉っぱビジネス」も最初はほとんど誰も賛同しなかったのですから。

まあ、秋野豊になるくらいの覚悟ならば話は別ですが。

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