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2015年3月末で管理人は任期を終えたため、更新を無期限休止します。気が向いた時に更新することがあるかもしれません。(2016/2/14)

2013年12月28日土曜日

【100回記念】本気で自分とその周辺を振り返ってみた

今日は本川の話しではありませんが、ご了承ください。

この記事で、ブログの投稿数が100本目になります。約3割は元相棒のけんちゃんが書いたものですが、よくここまで続けられたと思っています。

このブログはもともと本川の情報ポータルを目指して起こしたものなのですが、入隊時のイメージと実際の取り組みが大きく異なっていたため、イベントや仕事の紹介を中心としたものになっています。二年目となった今年、去年アップしなかったイベントを紹介して年中行事はほぼ網羅した感があります。そして8月末にけんちゃんが卒業したことをきっかけに、ここには書いていませんが、私の活動は定住のための収入を得るための活動へと大きくシフトしました。現在の私の活動はパブリックにPRするような性格のものではないのでここに挙げるつもりはなく、正直なところブログのネタも尽きてきました。月4本の記事をノルマにしてきましたが、これも良くても今年度が精一杯かもなあ、などと何となく思っている次第です。

そんな中、改めて自分とその周辺を見渡してみると、ふと思うことが多々あります。その中でも特に思うのが、産業振興の話しになると全てが絵空事になってしまうことです。そもそも問題提起が正しいのか、問題提起と解決方法に適合性があるのか、その方法は実現可能なのか、どういうプロセスで実現していくのか、などなどと言った話しは聞いたことがありません。また、それらを批判する声もあるわけですが、それもまた現実世界とはかけ離れたステレオタイプ的な空論に過ぎず、ただの評論なのです。究極的な発言が「もう根本的に変えなければいけない」というものです。はっきり言いますが、恐らくこの発言をする人は状況を変化させることを経験したことがないのでしょう。そして全てを真っさらにして始めることがどれだけ苦しいことなのか全く理解していないから言えるのです。

これから私が扱っていくつもりでいる商品やサービスがいくつかあるのですが、それらを実際に数字にしてみると、概算を出しきるまでもなく儲かりません。やり始める前から「こんなものでどうやって生きていくんだ?」と思ってしまうものばかりで正直なところ考えるだけで吐き気がしてきます。本当に工夫を重ねてニーズに合う付加価値の高い商品やサービスを提供していかなければならないことを痛感します。私の現状はまだ何も考えられていない状況ですが、それでも考えれば吐き気がするほどのプレッシャーを感じます。では、産業振興に関わる人達の中でどれだけ吐き気がするような思いをしながら事業を考えている人がいるのでしょうか?

「私のことを理解してください、認めてください」などと言い続けてみても何も変わりません。自分自身で考え、理解し、行動し、反省する。この繰り返しを続けてやっていかなければならない、そしてマーシャル曰く「Cool Head,but Warm Heart.」を忘れてはいけない、と自分に言い聞かせていく所存です。

というわけで、最後に「ラインホールド・ニーバーの祈り」を紹介して、今年の最後の投稿を終わりにしたいと思います。それでは皆様、よいお年を。

神よ

変えられるものを変える勇気を与えたまえ

変えられないものを受けいれる冷静さを与えたまえ

そして
変えられるものと、変えられないものとを
見分ける知恵を与えたまえ

2013年12月25日水曜日

初心者、林業の現場に行く ~ 植え付け特別編

ページアクセス数を見る限り意外と人気がある「初心者シリーズ」、今回は「植え付け特別編」と題し久しぶりにお届けしたいと思います。

なぜ「特別編」なのかと言えば、理由は2つあります。1つは、今回の現場はあまり地ごしらえがなされていないことにあります。以前地ごしらえの様子をご紹介しましたが、植林は地ごしらえとセットで語るほうが初心者らしい考察が書けるはず、と判断したためです。もう1つはその作業内容にあります。今回もいつもの親方様のところでお世話になっているのですが、植えた苗に鹿よけのカバーをつける工程があり、この作業は親方様のところでもそれほど経験がないそうで、私はカバーの取り付けに係る作業を担当する予定だったからです。そう、その予定だったのですが。。。

さて、今回の現場はこんな感じです。

高知の林業の現場は基本的に傾斜地と思っていただいて間違いない、ということはさておき、見事に「切りっ放し」になっていることがお分かりかと思います。本来は植え付けの前に枝などをまとめて整理する「地ごしらえ」があるわけですが。。。傾斜もここはかなり緩斜面ですね、写真が左に傾いているだけかもしれませんが。今回は、ここにクヌギの苗を植え付け、その苗1つ1つに鹿よけカバーを取り付けていきます。

私の主な作業の、苗の植え付け後のカバー取り付けについて説明します。作業は大きく3工程あります。苗を挟むようにポールを2本立てる、苗にカバーをかける、カバーをポールに結びつける、の順に行っていきます。この作業、実際には人海戦術で作業を分担しつつ効率的に行っていきます。カバーを組み立てる(組み立て式なので)、苗のある場所にポールとカバーを配置する、ポールを立てる、カバーを取り付けるが主な分担になります。初日は私はポールを配る担当となったので、とにかく斜面を移動しまくりです。2日目は主にカバーの組み立てです。こちらは立ち止まっての作業ですが、配ることを配慮するので、組み立て前のカバーを大量に持って移動する必要があるため作業効率を考えながらする必要があります。

そんなこんなで、作業後はこのような状態になります。

決してアヤシイ儀式が始まるわけではありません(笑)。ちなみに、見難いですが写真左手前にポールを立てたところまでの状態になっているものが見えます。このポールを立てる工程がなかなか大変で、地中にポールを立てた後、ハンマーで叩いて固定します。私が担当していたらすぐに握力がなくなってしまいそうです。。。

3日目は多くの時間に資材の運搬に使いました。現場はかなり広い急斜面のため、現場下部へは親方様手作りの矢倉に架線を引いて運びます。架線の写真がなくて残念なのですが、ご了承ください。

そして4日目、なんと私が苗の植え付けすることになりました。苗は現場に運ばれれば何日も放置できるようなものではないので、植え付けを早めに終わらせるために私も作業することになったのです。
苗の植え付けは、鍬で穴を開けて苗を立て、そこに土を入れて足で踏み固めます。これが苗を立てた状態。

何だか根っこの部分が出ているように見えますが写真のマジックです。ここからさらに土を上部から掘って穴を埋めて固めます。それがこれ。

しっかり固めるためには地表の柔らかい腐葉土を地中にあまり入れないようにする必要があります。腐葉土は栄養価が高いが柔らかいですから踏み固めるためには向かないそうです。

こうやって作業を進めていくわけですが、慣れてくると鍬を一回入れて、そこに沿って苗を入れ、少量の土で埋めて踏み固めるようなことができるようになってきます。そうやって淡々と作業を進めていきます。そしてふと辺り見ると雄大な景色。

こうして午前中の作業を終えて親方様と植え付け本数の話しをしました。するとどうも私はほぼ一人役に近い仕事量とのことで、親方様の予想比ほぼ3倍でした。去年の夏、開梱のために竹の根を何本も切りながら農作業をしていた経験がここに来て生かされたようです。こうして私は午後も植え付けの作業をすることになりました。現場に慣れたプロと同じ作業を続けなければならないので疲労度もピカ一!終盤はヘトヘトになって一日の作業を終えるのでありました。

現場を離れる前には美しい夕日が。

こうして初心者の林業体験もまだ続く予定なのであります。

この現場では、他にいくつもネタになる話しがあるのですが、それはまた別の話し。

2013年12月20日金曜日

本川での定住を真剣に考える ~ 仕事編:地場産業を超えて

 都市部で生活する人々にとって、田舎暮らしのイメージといえばやはり農業をはじめとする第一次産業に従事しながらの生活になると思います。しかしながら、現実問題として町の仕事に慣れた方々が未経験でいきなり第一次産業で成功するというのもそれなりに高いハードルだと思います。
 そこで都市部の生活に慣れた方に比較的無理の無い移住の選択肢として、本川の地場産業に直接関わりのない就職について言及したいと思います。

1.非営利団体など
  • 公務員
    本川において最も安定収入を期待できる仕事は言わずもがな公務員。どのような公務を目指したとしても狭き門の採用試験を通過しなければならないので難易度は非常に高いが、地域おこし協力隊を始めとする移住支援制度で地域に入りつつ公務員試験の対策をすることは現実的に可能ではないだろうか。
  • 各種団体/法人
    公務員でなくとも公共性の高い団体への就職や、非営利法人の設立なども有力候補になるだろう。特に、観光関連では四国山地の大自然を活かした事業の可能性は大いにあると考える。
2.近隣都市(西条市など)への就業
中国四国で最大級の工業地帯かつトップクラスの工業出荷額を誇る愛媛県西条市は本川の中心地である長沢からクルマで40~45分。手頃な通勤時間で通うことができる西条で職に付き、町の仕事をしながら本川の自然の中で生活する、という選択肢は地場産業に従事するよりも現実的と言っても過言ではない。また、90分以内の通勤時間で考えればいの町を始め高知市、今治市、新居浜市まで視野に入れることができる。

自然の中での暮らしには憧れるが第一次産業や山の仕事はちょっと、という人でも本川ならば山の自然に囲まれた生活を堪能することができる。

※入手できれば、西条市の職種別有効求人倍率を掲載する予定です。



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2013年12月16日月曜日

冬山体感モニターツアー2013

いの町観光協会主催の「冬山体感モニターツアー2013」が開催され、私も一部同行したので簡単に紹介します。

いの町の最大の観光資源の1つである「瓶ヶ森UFOライン」は標高1500m付近の雄大な山の中にある舗装道路で、自動車に乗ったまま山の景色を堪能できることで、春先や紅葉のシーズンには多くの観光客で賑わいます。
この道路は11月終わりから4月はじめの期間は四国中最大量の積雪とそれによる崩壊などにより危険なため閉鎖されます。しかしながら四国高知にありながら冬山の魅力を伝えられないことはもったいない、ということで、閉鎖中のこの道路を専用バスで通り冬山を体験してみよう、というモニターツアーが開催される運びとなったようです。

というわけで、主に二回目(12/14)の模様を写真でお伝えしたいと思います。

まず、こちらがUFOラインの入り口がある寒風茶屋駐車場付近の様子。ここまでは通常、一般車両も通年で入ることができます。ご覧のとおり、この時点でそこそこの積雪です。

天気が良いとUFOラインから土佐湾を臨むことができます。ここまではっきり綺麗に土佐湾が見れることはめったにないように思います。やはり冬場ならでは、ということでしょうか。

除雪待ちの停車中に窓から手を出して稜線を撮影してみました。ここまで稜線がハッキリ見えることもなかなかありません。












自念子ノ頭。この東側からの登山口が少し開けており、そこが今回の目標地点となっていました。






















スノーシューです。今回は目的地の手前で参加者の方々にスノーシューを履いていただき、目標地点まで歩いていただくことになりました。





















スノーシューと戯れる参加者の方々の様子。





これは一回目の写真につき雪が少ないのですが、ここが目的地で、右手に見えるのが東黒森です(頂上ではない?)。希望者はここをスノーシューで少し登っていきました。




目標地点で待機中の私、手のひらサイズの雪だるまを作りました。パウダースノーで固めるのが大変なので時間がない中で何とか形にした、という程度のものですが。でも、頭をよ~~~~~~~く見ていると、顔が見えてきますよね?






これも一回目の写真ですが、好天によりシャーベットになった雪。美味しそうに見えるのは私だけでしょうか?(笑

というわけで、当日の様子を簡単に紹介しました。参加者のみなさんは高知ではめったに見られない雪に囲まれ、それぞれが楽しんでいたように見受けられました。はてさて、このモニターツアーを次に繋げることができるのでしょうか?

それはまた、別のお話し。

2013年12月7日土曜日

森林軌道調査

先日、森林軌道跡の調査に行って来ました。

森林軌道とは木材搬出のための鉄道で、明治時代に日本全国に建設されました。林業で栄えた本川にも当然のごとく森林軌道が建設されましたが、道路網の発達により、今はその痕跡が山の中にひっそりと残されているのみとなりました。

今回私達はその跡地の調査に行ったわけですが実はこの取り組みは去年(2012年)の11月から継続して実施していました。その範囲は本川にとどまらずいの町内で主要な森林軌道が通っていたエリアで、旧吾北村のエリアと本川を調査対象としていました。その調査も今回が11回目、最後の調査(の予定だったが、、、)ということで、その様子を簡単に紹介することにしました。

ちなみに11月30日にはこの調査を観光に活かすためのモニターツアーが行われ、スタッフ含め30人を超える方々が参加しました。紅葉などとセットにすれば非常に面白いものになるのではないかと思われます。今後に期待です。

というわけで、以下、写真をご覧ください。

 これは軌道に入る前に見つけたほおずき。スマホでもハマるとそこそこに綺麗な写真がとれますね。

 何故か今咲くツツジを発見。崖を来に捕まって手を伸ばしての写真につきわかりにくいですが、中央下に花が見えるかと思います。

 軌道を歩く道中。ここは既に植林地帯になっており、伐採後ですね。

 前の写真のところを進行方向から撮った写真。どこが道だかわかりますか?

 いきなりですが、橋脚の跡から突出したレール。

 本川の川はいつも美しい。

崖からレールがぶら下がっています。

 本川での渓流歩きの最新流行(笑)。本川にお越しの際は、みなさん是非このように渓流で石を立ててください。

 橋脚の石垣がはっきり残っています。

 突如足元に現れたレールの断片。

 真ん中やや上に枕木。

 この切通しを作るためにどのくらいの労力が必要なのだろうか?

 キノコではありません(笑)

分岐していたようですね。こんなものが見つかるのは初めてでした。

ステキな休憩スポット。

 川を渡すための橋脚。ここは両岸ともしっかり石垣が残っています。

 レールが宙に浮いている様子。わかりますか?

 レールにしがみつく木(笑)

  枕木まで宙に浮いています。

上部が石垣、下部は崩落。こんな光景もなかなか見れません。

レールだけが川を渡っています。哀愁を感じさせます。

大きく崩落した石垣の道。谷の増水などで崩落したのでしょうか?

というわけで、今回は普段にも増してレールとの出会いが多い調査となりました。大抵のところではレールは撤去されているので見ることが出来ないのですが、今回は撤去されていないエリアがあったため、このようなことになりました。他のエリアでは隧道や炭窯などの建造物の跡が見られ、時代を感じながら歩くことができます。しかし、森林軌道跡は整備されて道ではなく、ご覧の通り、山歩きに慣れない方には非常に危険です。不慣れな方の単独侵入はくれぐれもお止めください。

今回の現場に案内することは難しいですが、森林軌道ツアーにご興味のある方はいの町役場本川総合支所などにお問い合わせください。

2013年12月4日水曜日

本川での定住を真剣に考える ~ 番外編:筆者が感じる地域コミュニケーション

都会の人が田舎暮らしを真剣に考えるにあたり、もっとも心配なことの1つに地域でのコミュニケーションがあるのではないでしょうか?田舎暮らしの現実を暴露するような話しは書籍やインターネットを見ると枚挙にいとまがないくらいです。私が知るかぎりでも『田舎暮らしに殺されない法』や日刊SPA田舎暮らしに関する記事の数々は私が読んでいても笑うに笑えない現実を示唆していると思います。

では、本川はどうなのか?と問われれば、私の答えは「比較的やりやすい」です。

もちろん本川でも都会の人が気にすることはあります。クルマがないとどこに行っていたか尋ねられるし、それが長期間ならば「何かあったのでは!?」などとちょっとした騒ぎになります。必要以上と感じるくらいに個人的なことを心配して助言してくださる方もいます。派閥のようなものを匂わせる発言も聞いたことがあれば、ちょっとした悪口の類も聞いたことがあります。しかし、執拗な嫌がらせや村八分のようなことは聞いたことがありません。

定期的な会合も過度にはなく、イベントを欠席しても誰も文句を言わないどころかイヤミを言われたこともないです。むしろ「お手伝いしなくていいの?」と思ってしまうこともあるくらいです。消防団も今のところお断りしていますが、それによって敬遠されているようでもありません(まあ、団の方々は面白く無いでしょうが)。あまり地域に溶け込んでないように見受けられる方々もそこそこの距離感で生活しているようです。そして、本川には他所から来た方々が私が知るだけでも何世帯かありますが、それらの大半は地域に極端に染まっているようには見えず、それぞれが普通に生活しているように見えます。なんのコネもなく他所から来た方々は移住支援制度の類を利用して来た人たちなので突如ひょっこりやってきた人とは違うでしょうが、いずれにしても外からやってくる人に比較的寛容な雰囲気を感じます。

地域の方々が他所から来る人に比較的寛容な理由を私なりに考えてみると、以下の2つのことが関係しているのではないかと思いました。
  1. 戦前のダム工事の影響による急激な人口増を経験しており、他所の人が入ってくることに免疫がある
  2. 観光客相手の商売を経験している人が多く、他所の人とのコニュニケーションに慣れている
大幅な人口増については以前このブログで紹介していますが、もともと1800人ほどだった人口が一挙に5000人程になり、本川は他所からの居住者のほうが多くなるという状況になりました。そのような中で地域の方々はそれに対応せざるを得ないですから、他所からの居住者との共存を経験し、その文化が現在のスタイルに継承されているのかもしれません。

この話しは私の知識と経験の中だけでの話しであり、その内容を保証できるものではありませんが、他所の地域おこし協力隊の話しを聞いていても私はやりやすい環境でやらせてもらっているな、としみじみ感じます。


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