本川は田んぼもなく、農業もほとんどありません、昔から林業がさかんで林業従事者や林業OBのおじいちゃんがほとんどを占めています。
僕は今、山岳ガイドの勉強もさせてもらっているのですが、その点でも林業の師匠と山に入って山仕事をすることはとても勉強になります。登山道のルートに詳しいだけのガイドじゃなくて、たくさんの種類の山の楽しみ方を共有できる山の案内人になれたらいいなと思います。
これはほんの一コマ、で、実際に師匠の手伝いをさせてもらっていると、どんな瞬間にも学びがあります。確かに危ないこともあるけれど、その危ない場面でも次につながる学びが確かにあります。
こないだは5メートルほどの崖から転落してしまいました、落ちる時は頭を抱えて小さいボールのように落ちて、着地は足で、という感じで上手に落ちれたと思ったのですが、誤算があって、足元の用水路が見えず足をつっこんで膝を打ってしまいました。
打ち身ですんだのが奇跡ですが、その際にも師匠は「危ない時は目を閉じたらあかん、最後まで目を開けておくこと」というアドバイスをもらい、本当にそうだなぁと納得、反省しました。
登山道の草刈りをしたのですが、山仕事の最大のご褒美はこれです、曇空の中の頂上で、しばらく経つとお天道様の気が向いたのか、雲がぱっと開けました、僕らは岩の上にいたけれど、雲が開けてはじめて自分が高いところにいることが分かり、ぐっと飛び込んできた景色に圧倒されました、紅葉の赤色も素晴らしくて、ドキドキしました。
仕事の範囲を手早く済ませ、尾根沿いの違う山にまで皆で登って行き、道中で出会う草木の話を聴き、山の生態系の話を聴く、歩いているだけでも学びの連続です。
帰りには栗の木がたくさんあって、僕が木に登って(木のぼりが上手になりました)ゆさゆさ揺らして栗の実をみんなで拾いました、皆で実をどれだけ採れるか競争したけれど、やっぱり師匠の足元にも及ばず、、、なんであんなに採れるんだ!
今の季節の山はとっても楽しい、栗にアケビにキノコととっても豊かです。
アケビも久々に食べました、猿も食べきれないくらいにあるのか、まだまだいっぱいあったので手の届く範囲で採って帰りました。以下は今回の収穫の一部。
林業というような硬い言葉とは違った柔らかい林業、そういった在り方もあるように思います。
山で仕事をして、山を楽しむ、そういう意味で今僕が参加させていただいている林業のお仕事は素晴らしい仕事だと思います。これらの楽しさを人に共有できる人になりたいと思うのでした。
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