さて、平家平の山頂に到着した我々一行は、そこで一息つきます。しかし、この時点で天候はあまり良くなく霧が出てきていました。そこで親方さまが
「体力が残っているなら冠山まで行こうか?」
と。冠山とは平家平の隣の山で、平家平の山頂から尾根伝いに進んで45分くらいで行けます。平家平より標高は高く、頂上が切り立っているため見晴らしがとても良い山です。
天気はあまり良くないが、運が良ければ霧が晴れて絶景が見れるとのことです。私もまだ体力的には問題ないかなぁ、と思ったのであっさり了承。程なく冠山へと向かうのでした。
平家平の頂上はあたり一面の笹。笹畑の中の一筋の道をてくてくと歩いていきます。が、しばらく歩くと突然の岩場。そしてまた笹の道。この繰り返しで進んでいきます。その間も道中の草花についていろいろと話してくれます。もう情報多すぎでなかなか覚えられません(笑)。そうこうするうちに冠山の山頂に到着。
山頂はとても狭く景色などあまり見えません(霧でわからないだけかもしれませんが)。が、脇を見ると申し訳程度に道のような筋があるではないですか。皆さん当たり前のようにそちらに進んでいきます。そしてそこに見えたものは!!!!!!
霧です(笑)
切り立った足場の下が深い谷になっているのはわかるのですが、何も見えません。そして谷から拭きあげる風が冷たいこと。
そんな中、切り立った谷の底を除きます。ひゃ~!おしりがムズムズするような高さ。しかも崖っぷちの岩がグラグラ揺れたりしてもうコワイのなんのって!!そんな状況できゃあきゃあやっていたら、なんと霧が晴れてきたではありませんか!?そして目の前にはウワサ通りの絶景が!慌ててスマホを出して写真をとります。
笹の緑のじゅうたん。
紅葉の始まりと遠くに見える道
いやあ、この時ばかりは仕事だと思って愛用のデジカメを持ってこなかったことを後悔しました。この写真では感動がなかなか伝わらないのではないでしょうか。。。
このあとあっという間に霧がかかり景色が見えなくなったので、これまできた道をトコトコと戻ります。はじめのうちは良かったのですが、平家平に到着したころにはさすがに少し疲れ気味。そして平家平を降りるのですが、途中かなり急な階段、というかこんな階段意味あるのか!?と言いたくなるような人口の「段差」を降りたところでかなり足にきてしまいました。この日は山に入るために購入したスパイク足袋を履いていましたが、まだ3回めで完全に足が慣れていないこと、そして今回くらいの距離をスパイク足袋で歩くのは初めてだったこともあってか、膝のあたりがガクガクです。
そして辺りが暗くなってくる中、だいふ降りてきたかなあと思ったところで、行きに栗拾いの話しを聞いた場所にきていました。そしてそこで栗の木を見るや否や親方さまが栗の木にキックをお見舞いするではないですか!無論、上から栗が斜面に落ちてきます。そして「競争だ~」などと言いながらみんな我先にと栗を拾い始めます。
とういわけで、今回も長いのか短いのかわからない一日が終了しました。この日はさすがに疲れました。部屋に戻ってご飯を食べたあと風呂にも入らず眠ってしまいました。しかし非常に良い経験ができましたね。刈払機も人並み程度なら何となく使えるような気分になってきたし♪ちなみに、つい先日、親方さまから直々に山へのお誘いがありましたが、どうしてもその日までに済まさなければならない事務処理があったので後ろ髪引かれつつお断りしたのでした。事務処理のこと思い出さずに行く方向で調整しそうになりました(汗;
本当に山に入るのが楽しくてしょうがありません。
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